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その後編 第65話 小麦の危機!

(こちらは完結後のその後編になります。需要があればたくさん更新したいと思ってます…♡どうかお付き合いください!)



「閣下、ララ夫人、ご訪問ありがとうございます。」


オリバー卿が恋人と手を合わせて守っている領地に、私とブルーが到着すると、暖かく迎えてくれた。

子が一才を迎えたから、シャーロットや乳母に任せて2人で領地視察にきたの。


オリバー卿は私のことをさすがにお母様とは呼べないけど、かと言って呼び捨てのままではいけないし、ララ夫人と呼ぶことになった。

そして敬語になった。


「小麦はどうですか?去年は確かあまり育たなかったのですよね?今年は大丈夫そうです?」


会って早々、楽しみすぎて聞いてしまったらオリバー卿も恋人の騎士も顔を暗くした。


「それが…」


「また育ちが悪いの?」


「はい…まだ種を蒔いて少ししか経ってないのでわかりませんが、自信がないです。」


「まあ」


なんてこと。

早く見に行って助けてあげなきゃ!


「待ちなさい、ララ」


ブルーは急いで小麦畑に向かおうとする私の肩を掴むと首を横に振った。


「どうしてです…!?」


「長時間の馬車移動で疲れているんだ。明日の朝観に行こう。時間はたっぷりあるのだから。」


「ですが」


「あれだけ気をつけるよう言っただろう?女性は産後に無理をしてはいけないんだ」


もう1年経ったのに。

でも、前妻を亡くしているものね。

ブルーを安心させるためにもここは大人しく従おう。


私は頷くと、オリバー卿が用意してくれた部屋にブルーと行って、湯浴みに向かった。



「あの、なぜそこにいるんです?」


メイド達が、湯船に浸かっている私の髪や体を洗ってくれてるのだけど、なぜかブルーが湯船近くで突っ立ってこちらを見ていた。


「私は、洗い方がわからないからね。」


「いやそういうことを聞いているのではなく…」


意味がわからないわ。

今までそんなことしたことなかったじゃない。


「なるほど、わかった。君たちはもう出て行ってかまわないよ。私が代わりにやるから」


「はい?」


ブルーは上着とブラウスを脱ぐと、トラウザーズを履いた上半身裸の姿でこちらに向かってきた。


言われた通りメイド達はさっと浴室をあとにした。


「あ、あの一体何を考えているんです?」


ブルーは湯船のそばに膝を下ろすと私の髪を指でするすると撫でるように洗った。


「髪を洗おうと」


「いやですからそうではなく…目的は何ですの?」


私の質問にクスクス笑うと、ブルーは答えた。


「ララが農作業だなんて、男爵夫人らしからぬことを頑張ると言うからね。私も男爵らしくはないことをしようと思って」


それでメイドの仕事を?


「あ…あのなんだか手が…」


「うん」


「いやうんではなくて…っっ…」


体を洗うはずの指が卑猥な動きをするから、思わず身を捩って声が出ないよう口を閉じた。



なんでこんなことになっているの!?

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