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オリバー卿は、いまだに秘密の関係を続けていて、遠く離れた領地を任されて、2人で頑張っている。
同性愛は王族にバレたら捕まってしまうからね。
私はというと、子が1才を迎えたらブルーが所有する領地にある茶畑や小麦の栽培を手伝いにいくつもり。
男爵夫人になったとはいえ、植物博士としての仕事はやめられない。
早く触れたいしおしゃべりしたい!
子育てに関しては乳母もシャーロットもメイドもいるから、何も困ることはない。
お母様とお父様にも定期的に会ってもらってるし、楽しい毎日を送っている。
子は…めちゃくちゃ可愛い。
ブルーをとられたようで妬いてしまうけど、本当に可愛いから仕方ないと心から納得できる。
そりゃあお姫様にしたいわ。
お母様の気持ちがわかる。
「もう1ヶ月経ったから、大丈夫だな?」
いつも、私とブルーで子供を寝かしつけたあとは、乳母が子供を連れて朝まで子供部屋で一緒に寝てくれるし、母乳もあげてくれる。
そもそも寝かしつけも乳母がやることなんだけどブルーが自分がやると言って聞かないからそうなった。
どれだけ仕事が忙しくても夜は3人で眠りたいらしい。
その後は私もブルーも疲れて何も出来ずに、手を繋いで眠っちゃう、と思っていた。
お話もしなかったし…
「大丈夫とは、どういうことでしょう?」
「医者が、産後は1ヶ月子作りをするなと言った」
「あ…だから何も…なるほど」
前妻を亡くしたこともあって、ブルーはとても慎重になってくれてた。
かなり私を気遣ってくれていたし。
「正直、2人目を考えると怖い。ララを失ったらと思うと、恐ろしい。もうあんな想いはしたくない…」
「はい。」
ヨシヨシと寝転びながら私はブルーの頭を撫でた。
「子供は1人だけでいいですね」
「ああ」
「…だったらこの手はなんですの…」
シュミーズドレスの中で動き回る手を止めて私は聞いた。
妊娠中もブルーは子供のことを考えて絶対しなかった。
だからか、久しぶりにこんなふうに触れられるとすぐに熱くなってしまう。
期待してたようで恥ずかしい。
「最後までしなければ妊娠はしない」
「ああ、口ですればいいですか?」
「何を言っている!」
目を見開いてブルーは怒った。
妊娠中も、せめてそれで処理してあげようかと聞いたら断られたけど…。
「母親から教わったのか?そんなことはしなくていい」
「ブルーも指南書でしたっけ?読んだと言ってませんでした?あ、でも貴族は閨教育の実践があるんでした?」
「もういい!そんなことはララが知らなくていいことだ」
何を…。
もっとすごいことをお母様から教わっているのに。




