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出産までの7ヶ月は激動の日々だった。


まずお父様は廃妃の濡れ衣について全ての証拠を提出し、無罪が立証。

廃妃を再び玉座へと戻した。


お父様自身も、もう一度皇子へ…と打診があったけど、もう王族に振り回される人生は御免だと跳ね除け、お母様と一緒になることを選んだ。



大公だとか公爵とか、せめて貴族として生きてほしいと言われたことも断ったみたい。

愛をとるなんて意外だった。


お母様は


「あなたは王族として生きていくべき器だから私と別れて国の民を守る人生を歩んで欲しい」


とはっきり別れを告げたらしいけど、お父様が許さなかったらしい。


多分…私が原因だと思う。

夜中、吐き気を抑えきれずに洗面所へ向かった時に聞いてしまった。


「民ではなく君と娘を守りたい」


と言っているところを。


多分お父様も気付いているけど、私の実父はお父様だ。

お母様は私に危険を及ばせないために、頑なに実の娘だと言わなかったようだけど、私もお父様も一緒にいたら不思議と血が繋がっていることがわかってしまったんだと思う。


心配性なブルーには口が裂けても言えないけど。

お父様がこの先、万が一皇子に返り咲いて私までもが皇女なんてことになったら、ブルーとの新婚生活を引き裂かれそうで、ブルーが何をしでかすかわからない。

(多分狂うと思う)

まあ、そんなわけもあってお父様は私を守るためにも平民であることを選んだんだと思う。


そしてそして、わたしたちはというと…。


私とオリバー卿は婚約破棄をして、私はブルーと正式に婚約したあとにすぐに籍を入れた。


子供が生まれる前に必ず入れたかったようでブルーが急いでくれた。


そしてそして、待望の赤ちゃん。


無事に安産となりました。


しかも


「眠たいし疲れるから横になるわ」


と言ってベッドに入ったらすぐに産まれそうになって、慌ててブルーが産婆を呼んだけど間に合わずにシャーロットが代わりに手伝ってくれた。


とても可愛い女の子だった。

ブルーが感動しすぎて、言うまでもないことだけど…

可愛さのあまり娘に執着してしまった。


もう、私も周りもお手上げになるくらい、溺愛した。


体を動かすことが苦手とか言っていたのに、何かあった時に娘を守るためにも剣術をもう一度鍛えるなんて言って、お父様に習い出したり、乗馬も積極的に練習した。


娘の力ってすごいのね。

微笑ましいけど、ちょっと娘が羨ましい。


″私だけのお父様″だったブルーはもういない。

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