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その後ララは明るい顔で花瓶を抱えて私に会いにきた。


感謝の思いを綴ったと言って手紙までくれた。


ほら、やっぱりすぐ元気になったじゃないか。


あの夜を無理矢理忘れようとしていたのは私だけで、ララは子ができていないとわかった途端パッと気持ちを切り替えられたんだなと思った。



ララが出て行ってすぐにバトラーがいる前で手紙を読んだ。


「は?…なんだって?」



そこにはあり得ない事実が綴られていて驚愕した。


初めて会った時から私のことが好きで、父親になって欲しいと思っていたのにやがて恋に変わり、リビーではなく私からの愛を求めたこと。


体を重ねることができて幸せだったのに、子が出来なくて安心した私を見て申し訳なく思い、私への想いは断ち切ることにしたから、あの一夜をなかったことにしようと言うこと。


月のものが終わったら出ていくし、茶葉屋を開いて平民と結婚するから安心しろということー…。


「なんなんだこれは!」


信じられない思いと、私の元から離れるララの決意への怒りが込み上げてきて手紙を思わずグシャッと握り潰してしまったところで、何かが割れたような大きな音と、シャーロットの叫び声が聞こえた。


一瞬で怒りの熱は冷めて、私は勢いよく立ち上がると嫌な予感を胸に、バトラーと共に部屋を飛び出した。


螺旋階段の下には、割れた花瓶の破片が散らばったあとと、気を失っているララをシャーロットが座って抱きかかえている姿があった。



私は気が気でないまま、バトラーに侍医を呼んでくるよう命じ、ララを抱えて医務室に駆け込んだ。


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