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翌日、ララは私の部屋に来て謝ってきた。


「私は昨夜…なんてことを…!」


とても後悔したという表情で。

やはり、勢い余って行動した

″一夜の過ち″

だったか。


昨夜はどうかしていたとか、リビーに拒否されたことで女としての自信をなくしたからだと詫びてきた。


こちらこそ、止められず申し訳なかったと伝えたら


「男爵家との子を生みたいです。もしも妊娠していた場合は、産ませてください。」


と言われた。


後継問題か…。

母親から何としてでも男爵家にしがみつくよう言われたのだろうか。

もしかしたら母親は娘を想って″貴族″になれるよう、そう仕込んだのかもしれない。

平民と貴族の間に区別という名の差別は存在しているし…。


私は必死なララを抱きしめると


「男爵家に入りたいのなら、君を養子として迎え入れてあげるよ。息子と結婚させてあげれないせめてものお詫びとして」


と提案した。

するとララは怒ったように叫んで拒否をした。


かと思ったらすぐに謝り、リビーが出て行ったことで混乱していて養子に入るかどうかの判断が今すぐにはできないと言った。


そして、子が宿っていればリビーとの子として育てていくから生みたいと再度請うてきた上に、恋人と結ばれるリビーをそっとしていてくれとまで言ってきた。


それはつらくないのかと聞いてみたら、リビーに対する恋慕はなく、男爵家と自分の間に子をもうけられたらそれでいいと言って、さっさと部屋を出て行ってしまった。


本当に、それが目的らしい。


まさかこの歳にもなって種馬扱いを受けるとは思いもしなかったし、何よりこんな年上相手にそうまでして後継者をつくりたいと思ったララをかわいそうに思った。


今は冷静になれたようだし、あの夜はなかったことにして、優しい義父になってララを大切にしようと思った。


きっと息子は戻ってくる。

あの子は自分の欲望を優先して全てを投げ出せる子ではない。

まだ若いから至りはあるが、すぐに現実に戻されて帰ってララと籍を入れるだろう。


帰ってきたら、恋人は妾として側においていいから、正妻であるララも大事にしなさいと注意しなくては。


一生懸命なララが居た堪れなくて胸が痛んだ。

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