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「リビーは本当は、好きな人がいて、その人と一緒に領地で楽しんでいるみたいで…。ショックを受けると思って嘘をついたんだ。大丈夫?これを聞いても傷ついてない?」


「あ、嘘ってそのことですか?それなら、シャーロットがメイド長からそう聞かされたそうで、私も先ほど知りましたよ。全然傷ついてないです。」


「そう。それなら良かった」


ブルーは本当に安心したように息をついた。

どうしてだろう?

ちゃんと手紙で、オリバー卿のことよりもブルーが好きってことを書いたはずなんだけど、信じてないのかしら。



「実は…初めて体を重ねた時にララが泣いたんだ。リビーには恋人がいて、自分に魅力がないから出て行ったと言って」


あ…

そうだった…。


可哀想な婚約者と思われたくて泣き真似をしたんだった。

同情を誘えば、抱かせてもらえるなんて思って。


私の嘘がどんどん自分の首を絞めてくる気がした。どこまでもつのだろう。


しかもブルーまで嘘をつくし、もう頭から煙が出てしまいそう。


「大丈夫なら良かった。最初から本当のことを言えば良かったね。ショックを受けて出て行ったのではなく、恋人のもとに行ったんだよって」


本当のこと…。

ブルーが言う本当のことってなんだろう。


私が記憶を失う前は私とブルーが恋仲だったと嘘をついてるから、″本当のこと″なんて話してしまったら私たちは終わってしまうんだろうなあ。


もしかしたら私のことを恨んでる?

亡くなった奥様に操をたてるつもりだったのに、私が無理やり食べてしまったから?


この嘘は復讐なのかしら。

だとしてもブルーが向けてくる優しい視線と、溶けてしまいそうなキスと、温かい腕に包まれる幸せを知ってしまったからもう少しだけしがみつきたい。


娼館に行ってお金を支払ってまでお母様に疑似恋愛を求める男性の気持ちがものすごくわかった気がした。


解放してあげるなんて思ってたのに簡単に捕まってしまうなんてね。



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