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昼食をブルーととりおえた後、私は話を切り出した。


「あの、ブルーのもってる領地の中に小麦を育てているところはありますか?」


ブルーは口をナプキンでぬぐったあと、私をじっと見た。


「あるよ。どうしてかな?」


「本当ですか!?私、小麦の栽培に興味があるんです!行ってみたいです!勉強したいです!」


オリバー卿が、愛の巣窟にしている領地は主に小麦を栽培しているところと聞いていた。


「そう…茶畑ではなく、小麦でいいの?」


「えっ茶畑もあるのですか?」


「あ、余計なことを言ってしまったね」


「そんなことないです!茶畑はどこにあるのです?」


「小麦よりもやっぱり、茶畑の方に行きたい?どちらも正反対の方向にあるんだけど…」


もちろん興味があるのは茶畑。

でも今急いでいるのはオリバー卿のいるところなので、そちらを選ぶしかない。


「いえ、先に小麦の領地に行きたいです。」


「へぇ…おかしいなあ…植物博士だと言った君が、茶畑よりも小麦を選ぶなんて、何かあるのかな?」


ブルーは鋭い眼光で私の核心を突くように問いかけてきた。


だてに男爵ではない。こんな小娘のつく嘘なんてすぐにバレてしまいそう。


「もしかして、記憶が戻った?」


「え?」


「そこに、リビーがいるから会いに行くのかな」


完全に見透かされていて、言葉に詰まってしまった。

唇が震えてしまいそう。

でもだめよ、ここでバレたらこの幸せな関係が終わってしまう。

何か良い答えを考えないと…出さないと…


「オリバー卿はそこにいらっしゃるのですか?それなら婚約破棄の書類に署名してもらえるから一石二鳥ですね!いきましょう!私、早くブルーの番になりたいです。」


「…」


ブルーは一瞬何かを考えたあと、ニコッと笑って頷いた。


「ごめんね、記憶が戻ったのかと思った。実はリビーがどこにいるかは知らないんだ。君が以前″好きにさせてあげてください″と言ったから調べなかった。」


″オリバー卿がどこに行ったかは知っていますのでご安心を。すこしの間だけでも好きにさせてあげてください。やっと想い人と結ばれるのですから″


たしかにそう言ったわ。


「記憶があった頃の私は、オリバー卿がどこに行くのか知っていたと言うことでしょうか」


「ああ」


「おかしいですね。私とブルーが結ばれてショックを受けてオリバー卿は出て行った、とブルーはおっしゃったのに。私だけが居場所を知っているんですか?」


「うん、おかしいね。嘘をついたからね私が。」


「えっ」


急な告白に私は思わず不安で手が震えてしまった。

まさか、今ここで全て嘘だと言って私との関係を終わらせるの?

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