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「シャーロット、色々話し合いをしましょう。」
仕事の説明を受け終えて、私は昼ごはんの前に部屋に戻っていた。
「お嬢様…私も同じ気持ちです。早く話したくて仕方ありませんでした。」
「そうよね。まず私とシャーロットだけが知らない現実があるらしいからね。しかも結婚って…」
「一体何がどうやってそうなったのかはわかりませんが、あの後メイド長からきちんと説明を受けました。」
「えっ?なんて言っていたの?」
「お嬢様はずっと旦那様に片思いをしていて、婚約した日に告白をして、その場にいたオリバー卿が聞いて、驚きはしたけど他に恋人がいたから都合がいいということで恋人のもとへ行ったと。旦那様もお嬢様の気持ちを受け入れて結婚することにしたと。お嬢様が恥ずかしがるから肩揉みをしてることにして抱き合っていたのに、月のものがきたショックで足元のおぼつかないお嬢様が階段から足を滑らせたのだろうと…。そしてお嬢様は私に事実を隠していたと。」
あれ?私にはオリバー卿はショックを受けて出て行ったと言ったような?
まあ、どちらにしても出て行ったという事実は変わらないのだからいいけど。
「なるほどね。そういう設定なのねあちら側は。」
「そのようです。」
「まあ…お父様と結婚できるのならなんだっていいけどね。しかも今日愛称で呼んでいいと許可をもらえたの!嬉しい!」
「まあ、本当ですか?」
「ええ、今夜も一緒に眠るし、これから私とお父…ブルーの部屋を作るって!」
「なんと…!おめでとう御座いますお嬢様!」
「ふふ。嬉しいわ。ありがとう。もう、なんでこんなことになったのかは分からないけど、籍さえいれたらこっちのものよね。″失ったことにされた記憶″については、墓場までもっていきましょう2人で。」
「承知いたしました。お嬢様と旦那様は恋人同士で、何度も抱き合っていました。はい、頭に入れたのでもう大丈夫です。」
「さすがシャーロット、優秀ね」
私たちは笑って、これからの準備に取り掛かった。
オリバー卿の元へ行って、今起きていることの説明をしないと。
王宮騎士さんを驚かせてしまうのかもしれないけど仕方ないわ。
しかし、何か…領地へ行く名目がないと…。
何か、何か…。
あっそうだ。あの手があった。
私は植物博士だったわ。




