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「どう考えても現実よねこれは!?」
朝、シャーロットが夫婦の部屋にきてくれたので私はそう問いかけた。
「夢にしては長すぎるもの!」
「…と言いますと?」
「起きたらお父様の寝室で、しかも腕に包まれていたの!だからまだ夢だと思ったのだけど…だんだん頭が冴えてきて、これは現実だとわかったの!」
「…ええと、昨夜は旦那様とベッドを共にしたのですか?月のものも終わってないのに?」
「あっいや下半身には触れられてないから、抱かれた訳ではないのよ?うーんと…どこから説明すればいいのかしら…ちょっと待ってね、考えながら話すから最後まで聞いてくれる?」
「もちろんです。」
今回は、こんなことになると思っていなくてシャーロットに見張りはお願いしなかった。
だからシャーロットは夫婦の部屋ではなく、メイドが休む部屋で眠っていたため、まさかあの後私とお父様がお父様の寝室で朝まで眠っていたとは知らなかったらしい。
シャーロットが夫婦の部屋にくるよりも先に私が、寝ているお父様を置いて部屋に戻ってきたからね。
私はシャーロットへ昨日お父様から伝えられたことを話した。
″階段から落ちた時に記憶を失ったが、実はお父様と私が恋仲でオリバー卿はショックを受けて出て行った″ことと
″その間何日間も抱き合った″こと。
「シャーロットは、あの時私を庇おうとして一緒に階段から落ちたってことにしたじゃない!?だからシャーロットまで記憶が飛んだのかもとかお父様が言うのよ!ありえないわよね?」
「…それは、はい。全て私たちの演技ですから、あり得ません。私もお嬢様も無傷で、花瓶を割ったあとに寝転びましたからね。普通に考えて、花瓶の破片が私たちのどこにも刺さってないことも不自然ですのに、よく騙されてくださいましたよね。」
「そうなのよ。どこもかしこもおかしいのよ。一体お父様は何を考えているのかわからないの…」
「なぜ、嘘をついたんでしょう。子作りをしたのはあの一夜限りですからね。何日もしたなんてあり得ません。肩揉みをして、抱擁しただけとお嬢様もおっしゃってましたし…」
「やっぱりそうよね!?一瞬、私がおかしくてお父様の言ってることが本当なのかと思ったわ」
「それにしてもお嬢様、いつも同じ時刻に他のメイドも掃除にくるはずなのに、廊下に誰もいませんでした。何かが不自然です。」
「誰もいなかったの?どうしてかしら…ちょっと出ましょう?」
私は、シャーロットとともに部屋を出た。
するとそこにはお父様と執事と、たくさんのメイドがいた。




