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第1話 プロローグ
「いや…ごめんなさい…許してください」
試したいのなら白状するからやめてほしい。
これ以上傷つける場所がないくらいに心臓は傷ついてるの。
「何がごめんなさい?」
やっぱりバレてるのね。
「嘘をつきました…」
「ああ、君は嘘つきだね」
呆れられてしまったと思ったら、いきなり胸にキスを落とされた。
「ひゃあっ…なん…」
「本当はこうしてほしいくせに、口ではやめてなんて言うんだからね」
「そっそういう意味の嘘では…」
「愛しているよララ」
「ーーー」
1番欲しかった言葉がいきなり降ってきて、閉じていた目も口も開いた。
今何て言ったの?
「愛してる」
何も言葉が出ない代わりにじわっと目に涙が溜まった。
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これは、私、植物博士ララによる閣下への愛の籠絡術のお話♡
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