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第三話

目を開くと、渋谷のスクランブル交差点だった。

帰ったと思ったら総攻撃、自動防御魔法編み出してなかったら怪我してたわ。

何故に?ドラゴン形態で帰ると大変だから人形態になってるはずだ…ん?なんか目線高くない?

「グォオオオオオオ!!!!(ドラゴン形態になってるぅぅぅ!!!)」

そりゃそうだよね!光から突然ドラコン出てきたら攻撃するよね!?

今から人形になっても無理そうだよねぇ、ずっと攻撃されてるし、よし!逃げよう。まずは海に行って隠れるか。

そういや皆、ドラコンがどうやって空飛ぶか知ってる?(現実逃避)魔法で体を軽くして、回りの空気を固くして浮力を上げてるんだよ。

移動もロケットみたいに魔力を出して飛んでるんだ。後は羽でバランス取って飛んでるんだよ。

さて海にきたし潜ってやり過ごそう。

この後どうしようかな?

広い土地があればそこに止まるんだけど。

日本にも迷惑かけちゃったしなんか恩返ししたいな。

んー全然わからん。

ダンジョン作って特殊な鉱石やポーションを渡せば恩返しになるだろうけど場所がない。

どうしようかな…。そうじゃん、国の土地だけど広い土地があるじゃん!私の地元に!そこにダンジョン作ろう!

っで何処だろここ?逃げるために全力で泳いだから場所がわからない、浮上してみるか。

おっ?ここ岩手県じゃん!私の地元逆だよ!静岡だよ!…戻ろ。



Side大原

会議室は、全員が暗い顔をしていた。

光から生まれてきたのは、神話にあるようなドラゴン。

数百の戦車の弾はあれに傷一つ着けずに終わった。

さらに科学的にあり得ない身体的形状で空を飛び海中に潜り姿を消した。

現在、解析班の情報待ちだが、勝てる可能性が少ないのはわかっていた。

すでに攻撃をしたため恐らく相手から敵に認定されてる可能性もある。

『情報来ました!』

その言葉と共に、プロジェクターに映像が映し出される。

全長約400メートル、身長約150メートルの化け物、あのひかりの輪から、顔、手、胴体の順に出てきた存在、突出すべきは戦車の弾を無傷ですました方法、まず弾が当たってないのだ、体から約2メートルの距離に着弾、それも何もない空気に当たったようだった。

拡大された映像を見ればよくわかる、弾が破裂した瞬間、波紋が広がっている。

少なくともあれを突破できなければ勝てはしない。

続いて空の飛び方、あれもおかしい。

身体的形状的に空は飛べないはずだ。

確かに羽はあるがそれでも飛べるとは思えない。

そして速度、時速1万とおかしいスピード、それも渋谷のスクランブル交差点から海へたった70キロの間に叩き出したスピードだ、もし滞空時間が長ければもっと早いと考えられる。

さらにソニックブームの発生も確認されなかった。そのため人類が知る物とは違う移動方法だと考えられる。

海へ入った後もだ、衛星の写真だが約10分で岩手へ移動、その後方向転換してから行方がわかってない。

海中の速度は、時速約3000キロこれも津波が発生してないため人類が知る物とは別の手段があると思われる。

解析班の予測では、周りの空気などを操作して防御や移動に使っていると思われる。…か。

情報がわかってもなにも出来ない、更なる絶望が生まれただけだ。

会議室は話し声が聞こえたが、ほとんどが「あり得ない」「嘘だ」などの否定の言葉、この話し合いに意味はあるのか?意味あるようには見えないが『静かに!』っ!

そのその一言で静寂が訪れる。

「今から対策会議を始める、最後の解析班の予測、これを真実だと仮定した場合の今後の対応を話し合って欲しい。」

「お言葉ですが総理、生物にそんなことが出来るとは思えません。彼らが錯乱してる可能性がありますが…。」

「すでに何もない所が光るなどあり得ない事が起きている。我々がするのは否定し可能性を排除することではない。肯定し、今後の対策を検討することだ。他に何かあるものは?…いなければ話し合いを始めてくれ。」

その言葉を皮切りにざわざわと話し合いが行われる。

現在の行方がわからない以上防衛ラインの構築も難しいため様々な案が生まれては消えていった。

そして20分後決まったことは四つ

科学者と小説家、漫画家などを呼び話し合いをすること

暫く船の発着は自粛させること

つぎに現れたときは刺激せず監視に留めること

名前を「ソウリュウ」(ソウリュウのソウは早と操など空気を操ることや早いことなどを入れた名前)に決めたこと

この四つになった。

漫画家などを呼ぶ理由はもしあれが魔法によるものだった場合、一番対処法がわかるのは彼らだと判断されたからだ。

また、今回の情報を公開し科学的ではない非常事態だと伝えることにした。

そして私は対策本部で指揮を取っていた事から今回の件を任される貧乏くじを引くことになった。

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