第二話 入隊前戦その1 〜衝動〜
「師匠、試験まであとどれくらい?」
俺、緑井諒一が2メートの大男に問う。
「まぁ待て。あと一時間程度だ。」
その大男は死頭矢不練という。
「座禅でもしてろ。」
「おぇ〜。あれ眠くなるから嫌いなんだけど……」
「知らん。」
するとガサガサと音がなる。そこには月影熊がいた。
「はいラッキー!」
俺はすぐに腰につけていた刀を抜く。俺の愛刀“魔流刀”だ。そして俺が魔流刀で月影熊を斬った!と思ったらスッとすり抜けた。そこにいたのは仮装霊だった。
仮装霊は霊体の一種なので物理攻撃は無効である。なので攻撃するには魔力、霊力、気を活用するしかない。
なので俺は魔流刀に覇気を付与する。[覇気刀]の完成だ。
すると仮装霊が〈魔念砲〉を放つ。しかし俺はそれごと仮装霊の首(?)を切り落とす。
「よしっ!ってはぁ?」
そこには豚族の大群が現れる。大体……1000匹くらいかな?
「ふむ、どうしたものかな?」
「師匠手伝って!」
(豚族がこんなに群れることはあるか?ない、よな。)
そう死頭矢は思考し、
「スマン、少し時間稼ぎをしておいてくれ。」
という
「おぇ」
「座禅とどっちがいい?」
「わかったよ」
そして俺は魔力を魔流刀に付与し、[魔力刀]を作る。その瞬間横で爆音を鳴らしながら空で飛んでいく師匠が見えた。愚痴るヒマはない。そう考えると俺は魔力を魔力型魔法子に変え、[魔力刀]を[魔法剣]にする。魔力型魔法子には〈火炎球〉の力を付与したので刀に数百℃の炎を纏う。
「〈火炎斬〉!」
そして俺は豚族を討伐して行った。
うーん、数が多すぎる。と思ったら意外とサクッと討伐できた。あと100匹くらいかな?そう思ったら俺は一つの魔法を行使する。
「〈流星爆裂弾〉!」
地面に直撃した場所の半径10メートルにエネルギーが充満する。からの爆破という多段式爆裂攻撃だ。
「よしっ!」
ドッ!
激しい爆風に巻き込まれる。
「なんだぁ?俺の邪魔をする気かぁ?不死身野郎ぅ」
(……誰だ、こいつ……)
そう思いつつもヤバいと考える俺。
『関係ノナイ事ダ』
低い声が響く。その瞬間体中が重くなる。
『我ノ名ハ“重力神”スブレット。偉大ナル神ノ1柱デアル。我ニ平伏……』
キィーンと剣閃が走る。
「自己紹介は終わったかよ。」
えっと、当然のように防御するのやめてほしいのだが……。
「フンゥッ!」
もう1人の長髪の男が俺に殴りかかってきた。しかし師匠のおかげで守られた。
「おいおい、どういうこった?最高司令官さん?」
(は?マジで?)
そう思っていると
『邪魔ダ、〈重力崩弾〉!』
そう言って片手サイズの赤玉を投げつける。師匠も俺も避けたのだが、後ろで重力力場ができてその中にある物体を破壊していく。
『神ニナルマデアトドレクライダ?河合宏史?』
「十分程度で。」
「おい緑井、余裕がなくなった。全力でかかるぞ!」
普段は見せない焦りを出してるトコ、ヤバいんだろうなぁ。
「おうよ!」
かくして最高司令官“河合宏史”&“重力神”スブレットVS死頭矢不練&緑井諒一の戦いが始まる。
どうも、かづっぴです。大量投稿頑張ってます…。眠いよぅ〜……。明日も投稿する予定なのでよろしくお願いします。