第十一話 開戦直後
グランドホールへと集まった俺たちはすぐに九州へと向かう。
「唐川さん。あとどれくらい?」
「一時間弱。すぐに攻めるぞ」
スクエズラは20万の軍勢と共にエビルドル本部に【転移】する。
『エビルドルはスッカラカンだな』
「東京はどうでしょう?」
『行くとしよう』
スクエズラが【転移】を行おうとする。
「誰だ?」
「ふん、知らねーな」
「どっから湧いてきたか分からんが不法侵入ってことになるな。エビルドルの護衛隊として、見逃せられないぜ」
100人の護衛隊がスクエズラと横にいる女性にそう言う。
「どうされますか?」
『どうでもいい』
「じゃ、遠慮なく!」
隊長が斬りかかる。スクエズラは隊長の血液を膨脹させる。
『勝つつもりか?』
隊長の体はすぐに破裂し、血飛沫が飛ぶ。怒って走って来た残りの隊員にエネルギーを送る。
『汚い花火を見せてやる』
爆発した。送ったエネルギーを膨脹させ、魔力濃度を限界まで高める事で空間は爆発する。
『行くぞ』
スクエズラはさらに【転移】する。エビルドルの主力を潰すために。日本を手に入れるために。
東京。快晴だ。東京タワーの上で1柱の神は微笑む。
『開戦だ。止めてみろ、エビルドル!〈膨脹爆裂〉』
自色気を纏ったエネルギーを限界まで膨脹させる。東京タワー北部、北東部、東部、南東部、南部、南西部、西部、北西部の全8ヶ所を爆撃する。
「唐川様、大阪の護衛隊が倒され、東京が攻められました」
(囮?いや違うな。囮なら大阪へ向かう理由がない)
「どこの国だ」
「韓国かと」
(戦力の分担が目的か?だが地球が転生してから韓国は鎖国となった。繋がることはないはず……。つまりこれは――)
「偶然が重なった、でしょう。訓練生50名程度を連れて俺が叩きます」
「却下だ。死んだらどうするつもりだ?」
韓国か……。どこのどいつかは知らんが日本に手を出したからには――戦うしかない。
「いざとなったらグラルを呼ぶ。問題ありますか?」
「いいだろう。お前に【転移】を教えよう」
「いや、必要ない。ヴィーストが教えてくれた」
「早く行け」
すぐに終わらせよう。俺は怒りの灯火を持ったまま【転移】する。
東京。辺りは少し灰が舞っている。
「誰?もしかして韓国のお偉いさん?」
『聞きたいか?我は“膨脹伸”にして大韓帝国帝王、スクエズラだ』
聞いてねーよ。いや聞いたんだけど。
「死ね、〈混沌の解放〉」
絶対的な必殺技を簡単に無効化された。おそらく空間を膨脹させてバリアを作ったのだろう。
「……」
スクエズラが双剣を抜く。
『おい、クエズラ。お前は九州に向かう奴を邪魔しに行け』
横にいる女性に命令する。
「ゼプタと繋がっていたのか……」
『お互いに利用し合っているのさ』
「どっちでもいい。で、行かせるとでも思ったか?多田、成川」
多田と成川がクエズラに攻撃を仕掛ける。
「〈落雷〉」
クエズラは【結界】で防御する。そこを成川が[光剣]で斬りかかる。
「任せろ、緑井!」
さて、こっちはこっちでなんとかするか。大抵の攻撃は【膨脹結界】で弾かれる。だから直接攻撃を仕掛けるしかない。しかし近づくことも難しい。なら――
「【混食】!」
空間を食い、無理矢理スクエズラに近づく。
「〈黒式霊崩斬〉」
スクエズラの双剣に魔流刀が触れる。キィィィン!と澄んだ音が響き、スクエズラの上空に立つ。スクエズラは宙に浮いていて、俺はヴィーストで飛んでいる。全力の自色気を刀に付与し、スクエズラと空中で打ち合う形となる。スクエズラのEPは、500万を超える。俺とヴィーストのEPを合計しても全く届かない。技量的にも生きた年数の差で圧倒される。なので後退戦をせざるを得ない。
ヴィースト、勝てるか?
《お前が戦ったら勝算は0%に近い。だから――》
あぁ、わかってる。だからここは――
「《{お前/俺}に{任せる/任せた}!》」
その後、体の主導権はヴィーストに渡った。はずだった。
《エネルギーが微量すぎる、無理だ》
は?やばいやばい、どうする⁉︎
俺は取り敢えず後方へ飛んでいく。そして唐川と通信する。
『やばいです!なので、九州まで後退します!』
『は?無理』
めっちゃサラッと断られたんだけど……。まぁいっか。勝手に戻ろう。
衝撃、地面が割れていく。
直後、首が二つの竜が姿を見せる。
その直後、衝撃波に乗せてエネルギーの波が俺たちを襲う。
直後、静岡の森の3割が崩壊する。
地球最強たる“神獣”の一体、エスドルが地上に現れた。
こんにちはかづっぴです。最近投稿出来なくてすいません。頑張っていくのでお願いします。
休憩します。




