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(88)◇ 誰にも渡さない(アルフォンス視点)(39)


『縁組が進んでいる貴方様と会っている事が他に知られたら、

今のこの状況は以ての外………わたくしは貴族の令嬢としてまともな縁組を望むことは出来なくなるでしょう。その瞬間にラファイエリ伯爵家も………終わりです』


『そして何よりも、フレデリーグ公爵様の御名前に傷が付きます。

マキシム国とは予想だにしない火種になってしまうかもしれません。

……この二点は、絶対にあってはなりません』


『もう、そのように軽々しくお呼びにならないでください』


『………さようなら、フレデリーグ公爵様。

今まで本当に………本当にありがとうございました。

どうか………マキシム国王女様とお幸せに御過ごしくださいませ』




身体が動かないまま目の前のクリスを見つめるだけだった。


聞きたくない言葉をクリスが言いながら頭を下げた時、キラリと光る滴が床に落ちた。




頭を殴られたような衝撃が走る


自分の望みは

クリスの笑顔を護り自分の妻にすることだ

自分は愛する人を何度も泣かせて

何をやっている


今すぐ抱きしめて

何もかも捨ててこのまま拐ってしまいたい


だが、今それをするとクリスの言う通り

全てが終わる


クリスを傷付ける

身も心も家名も全て

全部



けれど

諦める訳にはいかない


クリスは

自分だけのものだ


別れの言葉を言われても

絶対に諦めない




『………クリス。私は必ず貴女をお迎えに参ります』

『!?』

『絶対に、貴女を誰にも渡さない』

『っ!?』





自分のやるべき事は一つ。


どんな手段を使っても、

クリスの全てを手に入れるために動く事だった。


俺だけの碧の宝石の全てを。










※大変長くなりましたが、アルフォンス視点は一度ここで締めさせて頂きます。

次回からはクリス視点に戻ります。

お読みいただけたら幸いです!


一日のアクセス件数が初の7000件超えで驚いてびびっていましたが、9000を超えてました!(゜ロ゜;

皆様、本当にありがとうございます!!

ラストまでまだもう少しありますが、お付きあいくださいますようどうぞよろしくお願いいたします!


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