表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/130

(86)◇ 誰にも渡さない(アルフォンス視点)(37)


部屋の中で人の気配がする。

クリスが起きている。


小さくノックをすると、怯えた可愛いクリスの声が聞こえた。


拒絶の言葉が聞こえたが、構わずに部屋の中に入った。



頭がおかしくなりそうな程会いたかった、

何度も思い焦がれたクリスがそこいた。


夜着を纏った美しい少女が目を見開き立っていた。


クリスだ。

会いたくて仕方がなかった愛しいクリスがいる。


会えて嬉しいのに、サイとの光景が頭から離れず、嫉妬で酷い言葉を言ってしまった。

すると、クリスが本音を叫んだ。



『アルはっ!………私にそばにいて欲しいと言うけれど、私は何も知らなかった………。

私には………何も話してくれなかったじゃないですか!

私は、ずっと……ずっと、貴方からの連絡を待っていたのに……』



クリスの言葉に歓喜した。

クリスは自分からの連絡をずっと待っていてくれた。


今すぐに抱き締めたくて、少しずつクリスに近付く。


だが、クリスは決然とした言葉で自分を容赦無く突き放した。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ