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(83)◇ 誰にも渡さない(アルフォンス視点)(34)



悪夢を見ているようだ


愛しいクリスが、サイに抱かれて眠っている


自分とクリスの大切な場所、王宮図書館の片隅で






両親の葬儀の後、騎士団を辞め、慣れない公爵の仕事と、進まないマキシム国とグスタフ共和国の和平条約の件で何度もマキシム国に行った。

この時期、自分は真面に寝る時間を取れずに動いていた。


リリアンヌ王女との婚約は公然の事となり、両親の喪が明ける頃の来年には結婚式かと勝手に噂をされていた。

周りから尋ねられても自分は黙って受け流した。


クリスにも婚約の話は伝わっているだろう。

最後にクリスに会った時から状況は何も変わっていない自分が話しても、結局は全てが言い訳にしかならない。

臆病者な自分は、クリスに何も伝える事が出来なかった。



その日、マキシム国の件でサイに急ぎ確認したいことがあり、居場所を確認して王宮図書館に向かった。


久し振りに来た王宮図書館内を歩き、愛しいクリスといつも一緒に座っていたソファーを見つけると胸が痛んだ。


あのソファーに座って、クリスの傍で手に触れながら沢山の話をしたあの幸せな時を思い出す。

一日も早くあの日を取り戻す為に、今の自分は動くしかなかった。



更に奥に向かうと、信じられない光景が目に入った。


言葉を失った。



サイが、眠るクリスを横抱きにして座っていた。









※び、び、びっくりしました!!

昨日、初めて一日のアクセス数が5000件を超えて驚いていましたが、7000件を超えていました!!

沢山の皆様にお読み頂いて本当に本当に嬉しいです。

本当にありがとうございます!!

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