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(66)◇ 誰にも渡さない(アルフォンス視点)(17)

※拙作を本当にたくさんの皆様にお読み頂いて、驚いています。

ものすごく嬉しいです。本当にありがとうございます!!

アルフォンスの溢れる思いが炸裂しております。

もう暫く、アルフォンス視点にお付き合いくださいませ。





クリスに出会った後、

自分は騎士団への入団を希望した。


それまでも剣の鍛練はしていたが、

いざという時にクリスを護るためには実戦の経験が必要だと強く思った。


短期間で騎士団の入団許可を父から得るため、

寝る間を惜しんであらゆる分野を学んだ。

(ようや)く許可を得て入団した後も将来の公爵として必要な修業は欠かさなかった。

領地経営の知識や貴族として必要な立ち回りは父から学んだ。


クリスと出会ってから、自ら強い思いで多くの行動を起こした。

全て理由はクリスだった。

クリスとの将来のためなら、どんな事でも耐えられた。


その中で我が家での茶会と、二人きりで会える王宮図書館での意見交換会が自分にとっての唯一の楽しみであり癒しであり、生きる理由だった。


可愛いクリスとの語らい。

王宮図書館のソファーを何度ももっと狭いソファーに変えようかと思ったが、

クリスがこのソファーの座り心地をとても気に入っていたため我慢した。


可愛すぎてついつい手を握り、

更には抱き締めようとしてしまう。


眉毛をつり上げて眉間にシワを寄せて威嚇するクリスがまた愛おしい。

ちっとも怖くない。

寧ろ可愛すぎて、その愛らしい唇にキスをしたい。

この宝石の様に美しい碧の目に見つめられると、

すぐに降参してしまう。


騎士団でどんなに強くなっても、クリスには敵わない。

クリスの前では次期公爵の立場も、騎士としての腕も全く歯が立たなかった。


クリスの愛を欲する、ただの男だった。


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