表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/130

(56)◇ 誰にも渡さない(アルフォンス視点)(7)


頬を膨らませて、ムスッとして怒っている。

赤い小さな果実の様な唇を尖らせて、可愛い……。

凄く可愛い。

真っ白で柔らかそうな頬を触りたい。

生意気に自分を睨む、その美しい碧色の目をもっと近くで見たい。


更に身体全体が熱くなり、

自分でも顔まで赤くなっているのが分かった。


顔が赤くなるのも、

こんな気持ちになるのも生まれて初めてだった。



自由にころころと変わる表情も仕草も、

見た目の美しさも、

持っている知識も思考も。

少女の持つ全てが愛らしくて仕方がない。

………食べてしまいたいくらいに。



今思えば、一目惚れだったんだろう。

話せば話すほど目の前の少女にのめり込んでいく自分がいた。


この状況に何の違和感も持たなかった。


寧ろもっと、この少女のそばにいたいと思った。


少女の考えを、

好きなことを、

苦手なことを……クリスの全てを知りたい。


その時に、確信した。



欲しい

自分はクリスが欲しい

まだ7歳の少女だからなど関係無い


我が国の為ではない


自分の為に

自分だけのものにしたい




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ