表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/130

(53)◇ 誰にも渡さない(アルフォンス視点)(4)


この7歳の美しい少女は、大人顔負けの知識を持ち、

それを自分の家や領地の発展の為に多角的に考え、

その先にはブラーム国の繁栄を見据えていた。


話し言葉にはまだ幼さが残るが、しっかりとした自分の信念を持ち、理にかなった内容で説明も分かりやすい。


目の前の少女の知識と思考のレベルに末恐ろしさを感じた。

こんな女性には今まで出会ったことがなかった。


貴族の令嬢達は皆、ドレスと将来嫁ぐ相手の事しか頭に無い者ばかりだった。

年上年下関係無く、まだ13歳の自分にも色目を使ってくる女性達には心底嫌気が差していた。


この少女には全くそれが無い。

逆に早くこの場から、自分のそばから離れたくて仕方がないという態度だ。


面白い。

余計に気になる。

興味が湧く。


もっと少女の話を聞きたい。


他人に興味を持つのも、

こんな気持ちになることも、初めてだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ