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(50)◇ 誰にも渡さない(アルフォンス視点)(1)

※投稿が遅くなりまして、大変申し訳ありませんでした。

今回よりアルフォンス視点が始まります。

少し長いですが、お読み頂ければ幸いです。






泣かせてしまった

この世で一番いとおしい存在を


でも、誰にも渡さない

絶対に


相手が王太子であろうが、神であろうが、

クリスは俺のものだ


俺だけの碧の宝石






生まれた時からフレデリーグ公爵を継ぐために育てられ、生きてきた。

他の選択肢を持つ事は許されなかった。


自分自身も何の違和感を持たずに、

公爵家の跡継ぎとして大きな川に流されるまま毎日を過ごしてきた。


自分の見た目は、他国の侯爵令嬢だった母に似ていたが、

中身は腹黒の父に似て何でもそつなくこなせた。


自分には兄と姉がいた。

二人とも死産だったため、三番目に生まれた自分が嫡男となった。

兄は黒髪だったようだが、姉は父親に似た金髪だったらしい。

馬車の事故で亡くなった両親が生前、クリスを殊の外(こと ほか)気に入っていたのは姉の面影をクリスに重ねていたのかもしれない。


全てが当たり前の様に有り与えられ、特別に欲しい物も無い。

それまでの自分は(ただ)、フレデリーグ公爵家の為に生きていた。



その考えが、13歳のあの日に全て変わった。




※たくさんの皆様にブックマークをしていただき、

評価ポイントも付けていただいて本当にありがとうございます!

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