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(19) 座る位置が近すぎる


それにしても、

話をするには座る位置が近すぎる。


初日は大きな机を挟んで向かい側に座っていたのに、

『これだと、クリスの愛らしい声の説明が聞こえにくいですね』とか、『クリスの書く可愛らしい字のメモが見辛いんです』等と文句を言い出し、次の会では椅子が真横に並んでいた。

その次の会では椅子は撤去されてソファーになっていた。


まるで『だるまさんがころんだ』状態だ。

もちろん、私が鬼で。


『♪~初めの第一歩!』は、向かい側の椅子にアルフォンス様は座っていた。

掛け声をかけて振り返ったら、真横に並んだ椅子に。

その次振り返ったら、目の前に三人掛けソファーが出現して、

少年のクセにイヤにお色気のあるアルフォンス様が脚を組んで座っていた………というような感じだ。


しかも『最近、少し目が悪くなったようで見えにくくて』等と言い、私を後ろから抱きしめるような形でソファーに座り直そうとした。


私の目が吊り上がり、同時に眉間に皺を寄せながら断じて拒否をした。

それを見て何故か喜ぶアルフォンス様。

更に眉間の皺が深くなるチビな私。


私はお父様から聞いて知っている。

アルフォンス様は騎士団の射撃訓練で、

いつも完璧に的を当てるらしい。

大した視力をお持ちだ。


ウソつきアルフォンスめ。




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