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(17) 意見交換会 開催依頼


数ヵ月前、王宮図書館で初めてアルフォンス様とお会いした翌日。

我が家には当時まだ御存命だったフレデリーグ公爵様経由でアルフォンス様よりちょっと強めに、はっきり言うととかなりの圧力で『意見交換会開催依頼』が来た。

ビビりで、取り柄は人柄の良さと顔だけ伯爵のお父様は、

もちろん断れなかった。


元々、両親が月2で登城する際に私は無理矢理一緒に着いて行き、王宮図書館では結構忙しく、楽しく引きこもっていた。

アルフォンス様からは週1、できれば週2で開催したいとのご要望だったらしい。


週1も週2もどう考えても無理だし多すぎる。

色んな意味でアルフォンス様って大丈夫なのかな?と本気で心配になった。

きっとこの世界の騎士団と高位貴族は、

かなりヒマなんだろうなと思った。



まだ7歳の私は一人で王宮に行くことはできない。

お父様もお母様も登城は月に2回が限度だ。

流石に無茶な要望の開催回数は、

お父様が恐怖で震えながらもアルフォンス様を何とか説得して、

当分の間は月2回となった。

お父様、ナイス!!


但し、何故か帰りはアルフォンス様の馬車で送られる事になった。

それならばと速攻で交換条件を出してきて、

どうしてもアルフォンス様が引かなかったらしい。


周りの目があるのに大丈夫ですかとお父様が尋ねると、

『心配はご無用です。王宮にはフレデリーグ公爵家専用の玄関がありますので、誰にも会わずに出られます』と、良い笑顔でお父様に即答したらしい。



結果を聞いた当時の私は、

なんだか完全に外堀を埋められた気分だった。







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