(118)王妃殿下からのお茶会強制召集
※投稿が遅くなって申し訳ありません。
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※今回からクリスティーナ編に戻ります。
どうぞお楽しみくださいませ。
何とか無事に、国王陛下と王妃殿下の拝謁が終わった。
もう、めちゃくちゃ緊張した。
ほんっと吐きそうに緊張した。
けれど、まさか『顔だけ伯爵』のお父様が国王陛下と竹馬の友とは。
帰ったらお父様とお母様に追及しようと思っていたけれど、屋敷に着くと、珍しく少し厳しい表情をしたお父様に『エレンに話があるから、悪いけれど今夜のディナーは先に食べててね』と言われたので驚いた。
屋敷にいる時に食事を共にしないなんて本当に珍しい。
翌日、朝食時のお母様は体調が復活されたようで安心した。
でも、いつものように美しく微笑みながらも、心なしか怒りのオーラが出ている気がした。昨日何をした?お父様。
その日は予定通り、大量に作ったスモックとお菓子を持って孤児院にもご一緒したし、子供達も新しいスモックに大喜びだったし、お母様も元気になられたので良かった。
結局、あれから竹馬の友の件は聞けなかった。
王妃殿下からお母様と私宛にお茶会のお誘い(強制召集)があった。
しかも明後日だ。
これは断われない。仮病も無理だ。
確かに『お茶会に出まくってご夫人方から紹介して頂いて、最高に普通な旦那様をゲットしよう!』と未来の目標を立てたけれど、出たかったのはこんな究極に高貴なお茶会じゃない。
王妃殿下は普通の男性は紹介してはくださらないだろうな、きっと。
更に、お茶会の趣旨を知って余計に憂鬱になった。
ご帰国前のリリアンヌ王女様との親睦を兼ねているらしい。
何で、私が。
もう会いたくないし、行きたくない。
でも、断われる訳がない。
夜、ベッドに横になると、あの二度と見たくなかった仲良く寄り添うお二人の姿を思い出して涙が出た。
忘れたいのに。
何故また、あれを見なくちゃいけないのだろう。
見た目14歳、心は44歳でも、失恋はものすごく堪える。
好きだった人とその愛する女性の仲睦まじい場面を、あと何度見ないといけないんだろう。
神様はまだまだ私に意地悪をなさりたいようだ。
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