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作者: 安住 聲

「いたぞ!あっちへ行った!」

一人の掛け声で大勢の足音がこちらへ向かってる。

大勢から逃げるために私は私の通う学校の廊下を全力疾走している。

息を吸うのが間に合わない。背中にシャツが張り付く。髪もボサボサだ。


私はごくごく普通のどこにでもいる中学二年生の女子。

身長は低め。足は遅い。

何故か今学校中の人たちに追いかけられている。

信頼しているクラスメイトから全く面識のない他学年の人まで私を追いかける人は様々だ。

ダメだ。私の貧弱な体力じゃ学校の端から端まで行くまで行くだけでも疲れてしまう。

せめて隠れられるような場所へ行かなくては。

実技教室棟から大分離れた体育館へ入る。

体育館の中はだだっ広いので隠れるのには適していない。

来てしまったのなら仕方がない。取り敢えず用具倉庫に身を潜めるとしよう。


用具庫へ入り中から鍵をかける。

扉は木製で道具を使えば簡単に破れてしまいそうだ。

ゆっくりと呼吸を整えながら次の作戦を考える。

この用具庫は跳び箱とマット、サッカーボールやバスケットボールをはじめとした様々なボールが置かれている。

窓はない。そして埃とカビの臭いが充満している。

いつまでもここに篭っている訳にはいかなさそうだ。

なんでこんなことになったんだよぉ。

心の中で呟きながら頭を抱えて座り込む。

仲のいい友人たちからも何故か追いかけられて何故か逃げて、本当に訳が分からない。

この学校にもう私の味方がいないんだと思ってしまう。

目から溢れ出す汗が床を濡らしていく。

嗚呼、寂しいってこんな感情なんだな。

いつも誰かしらと一緒に行動してた私にはこれからも体験することは無かったであろう感情を初めて知った。

クラスの端っこで本だけを読んでる不愛想なあいつももしかしたらこんな思いをしていたのかもしれない。

ごめんな、鍵田。私にはあんたを馬鹿にする権利なんて無かった。


「見つけたぞ。ここはもう包囲されている。大人しく出て来い。」

よく透る低い声。聞きなれた声にハッとする。

ここの弱そうなドアじゃ私を守るには不足している。

諦めて外へ出ていこうか。即席の覚悟を決める。

目をゴシゴシと乱暴に服の袖で拭いて先程かけた鍵を開ける。


外へ出るとそこは案外くらい体育館だった。

カーテンの上に暗幕が掛けられており、暗幕と暗幕の隙間から差し込む陽の光だけがこの部屋の明かりとなっている。

先程の声の主、私のクラスの担任は私に真っすぐ拳銃を向けて立っていた。

そして私に何かを言い、安全装置を外す。

バーンとドラマでよく聞く銃声音の後私は気を失った。



「っていう夢を昨日見たんだよね~。」

「へ~。」

夢の中では私を追いかけてきた友達がポテトなチップスを頬張りながら適当に返事をした。

夜中の勢いと眠さ任せに書いた作品です。

一応続きも考えてありますので好評だったらこちらも書きたいと思います。

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