私の“存在”に気づいてないの、、、?
僕は、仲がイイ友達や両親、兄弟からもよく言われる事があるんだ!
それが、、、?
『あんまりにも数君は、、、? 鈍感で何にも気づかないんだね!』
『・・・えぇ!?』
『それそれ! 鈍感そうな人の反応だよねぇ~』
『何だよ! ただ僕をバカにしたいだけだろう、、、!?』
『違うよ! 本当に数君は、鈍い人なんだよ!』
『鈍いって、、、? そんないい方しなくても、、、。』
『だって! 本当の話じゃん!!!』
『・・・・・・』
▼
まあ、こんな風に言われても、、、?
僕はそれでも、気にしないような男なんだ、、、!
【鈍感だとか? 鈍い人と言われても、、、。】
そんなの直しようがないし、、、!
僕自身、全然困ってないから、、、。
・・・そのままにしている。
*
でもある時、、、?
僕が寝ている時に、僕と同じ歳ぐらいの可愛らしい女の子が夢に出てきたんだ!
何故か、、、?
僕はその女の子を昔から知ってて、仲がイイんだよね!
彼女と居ると、、、?
なんだか? 落ち着くと言うか、、、?
でも、僕はその子の事を全く知らないんだよ、、、!
彼女は、僕の事をよーく知っているようだったけど、、、。
『数君、元気にしていた、、、? ずっと数君と会いたいと思ってたんだよ~』
『えぇ!? 僕と、、、?』
『そうだよ! 数君は、もちろん、私の事分かるでしょ?』
『・・・い.いや? 会ったのは、初めてだよね、、、?』
『えぇ!? それ? 本気で言ってんの、、、?』
『・・・でも、僕は初めて、、、。』
『私と数君は、長い長い付き合いなんだよ!』
『僕とキミが、、、!?』
『えぇ! だから、みんなから鈍感な人って言われるんじゃないの、、、?』
『キミは? 僕の仲がイイ人たちの事も知ってるの、、、?』
『当たり前でしょ! 数君、、、頭大丈夫なの!?』
『・・・・・・』
▽
そこで、僕は目が覚めたんだ、、、!
今まで、こんなにはっきりした夢を見た事がない、、、!
現実世界とほとんど変わりないぐらい、【リアルな世界】だったんだ、、、!
彼女の顔も話した言葉も、僕はハッキリと覚えていた!
・・・でも、僕の夢に出てきた彼女は、、、?
何者なんだろう、、、?
*
この日から、、、。
僕は毎日夢を見て、必ずあの彼女が僕の夢の中に出てくるようになった、、、!
『今日は、二人で何処かに行かない、、、?』
『えぇ!?』
『ココがどんな所から、案内してあげるわ、、、!』
『本当にいいの?』
『もちろんよ! 数君は、私の大切な人なんだから、、、!!!』
『モメリー!』
『・・・ううん? なーに、数君?』
『どうして、、、? キミは、僕の夢の中にいつも出てくるの、、、?』
『・・・夢? 本当は、どっちが夢の中なんでしょうね、、、?』
『えぇ!? どういう事なの、、、?』
『数君が勝手に、夢だと思っているこの世界が本当は、“現実世界”なのかも
知れないという事よ!!!』
『・・・えぇ!? なんで、そんな事を言うんだよ! モメリー! この世界は
夢に決まってるだろう!!!』
『・・・数君がそう思うなら、、、? そうかもしれないわね!』
『・・・・・・』
・・・また、いいところで夢から覚めた、、、!
▼
でも、モメリーが言った言葉が、だんだん本当なんじゃないかと思えてきたんだ!
現実世界だと思っていたこの世界はなんだか? 僕にとって色あせて見えるように
なってきたからだよ!
仲がイイ友達や両親、兄弟からの言葉も、何もかも全て、、、!
現実に感じなくなってきたんだ、、、!
まるで遠い過去のモノを見ているようで、、、。
いつの間にか、、、?
僕の心と頭は、別々のところにあるようで僕はここに居ないみたいなんだ、、、!
*
そんなある日、、、。
彼女、モメリーからこう告げられた...。
『数君の見ていた世界は、、、? もう何万年も前になくなっているのよ!
そして、数君自身も存在しないの! 私は貴方の【記憶】そのものなのよ!』
『・・・そんなの嘘だ! 僕がこの世に存在しないなんて! 絶対に信じ
られないよ!』
『・・・びっくりするのも分かるわ! でも、今話したことは【本当】の事。』
『・・・じゃ、キミは、、、? 僕の記憶なら、キミ自身は誰なの、、、?』
『・・・そうね、私は数君の記憶の残像かもしれないわね、、、!』
『・・・残像って?』
『私という【存在】は、元々ないのよ! 今ある私は貴方がすべて作りだした
モノなのだから、、、!』
『・・・僕が、、、!?』
『そう、私は貴方の【心であり脳なのよ!】』
『・・・そんな、』
そして、僕は彼女の存在! モメリーの正体をやっと理解できた。
彼女は、僕の【記憶】 モメリーを並べ替えると、、、?
『メモリー』になったからだ、、、!
そして、僕と言う存在は、、、?
記憶の保管場所で、、、これまでも、これからも眠り続ける。
最後までお読みいただきありがとうございます。