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私の“存在”に気づいてないの、、、?

作者: 七瀬




僕は、仲がイイ友達や両親、兄弟からもよく言われる事があるんだ!


それが、、、?


『あんまりにも数君は、、、? 鈍感で何にも気づかないんだね!』

『・・・えぇ!?』

『それそれ! 鈍感そうな人の反応だよねぇ~』

『何だよ! ただ僕をバカにしたいだけだろう、、、!?』

『違うよ! 本当に数君は、鈍い人なんだよ!』

『鈍いって、、、? そんないい方しなくても、、、。』

『だって! 本当の話じゃん!!!』

『・・・・・・』



まあ、こんな風に言われても、、、?

僕はそれでも、気にしないような男なんだ、、、!


【鈍感だとか? 鈍い人と言われても、、、。】


そんなの直しようがないし、、、!

僕自身、全然困ってないから、、、。


・・・そのままにしている。






でもある時、、、?

僕が寝ている時に、僕と同じ歳ぐらいの可愛らしい女の子が夢に出てきたんだ!


何故か、、、?

僕はその女の子を昔から知ってて、仲がイイんだよね!


彼女と居ると、、、?

なんだか? 落ち着くと言うか、、、?


でも、僕はその子の事を全く知らないんだよ、、、!

彼女は、僕の事をよーく知っているようだったけど、、、。


『数君、元気にしていた、、、? ずっと数君と会いたいと思ってたんだよ~』

『えぇ!? 僕と、、、?』

『そうだよ! 数君は、もちろん、私の事分かるでしょ?』

『・・・い.いや? 会ったのは、初めてだよね、、、?』

『えぇ!? それ? 本気で言ってんの、、、?』

『・・・でも、僕は初めて、、、。』

『私と数君は、長い長い付き合いなんだよ!』

『僕とキミが、、、!?』

『えぇ! だから、みんなから鈍感な人って言われるんじゃないの、、、?』

『キミは? 僕の仲がイイ人たちの事も知ってるの、、、?』

『当たり前でしょ! 数君、、、頭大丈夫なの!?』

『・・・・・・』



そこで、僕は目が覚めたんだ、、、!

今まで、こんなにはっきりした夢を見た事がない、、、!


現実世界とほとんど変わりないぐらい、【リアルな世界】だったんだ、、、!

彼女の顔も話した言葉も、僕はハッキリと覚えていた!


・・・でも、僕の夢に出てきた彼女は、、、?

何者なんだろう、、、?





この日から、、、。

僕は毎日夢を見て、必ずあの彼女が僕の夢の中に出てくるようになった、、、!


『今日は、二人で何処かに行かない、、、?』

『えぇ!?』

『ココがどんな所から、案内してあげるわ、、、!』

『本当にいいの?』

『もちろんよ! 数君は、私の大切な人なんだから、、、!!!』

『モメリー!』

『・・・ううん? なーに、数君?』

『どうして、、、? キミは、僕の夢の中にいつも出てくるの、、、?』

『・・・夢? 本当は、どっちが夢の中なんでしょうね、、、?』

『えぇ!? どういう事なの、、、?』

『数君が勝手に、夢だと思っているこの世界が本当は、“現実世界”なのかも

知れないという事よ!!!』

『・・・えぇ!? なんで、そんな事を言うんだよ! モメリー! この世界は

夢に決まってるだろう!!!』

『・・・数君がそう思うなら、、、? そうかもしれないわね!』

『・・・・・・』



・・・また、いいところで夢から覚めた、、、!




でも、モメリーが言った言葉が、だんだん本当なんじゃないかと思えてきたんだ!

現実世界だと思っていたこの世界はなんだか? 僕にとって色あせて見えるように

なってきたからだよ!



仲がイイ友達や両親、兄弟からの言葉も、何もかも全て、、、!

現実に感じなくなってきたんだ、、、!


まるで遠い過去のモノを見ているようで、、、。


いつの間にか、、、?

僕の心と頭は、別々のところにあるようで僕はここに居ないみたいなんだ、、、!





そんなある日、、、。

彼女、モメリーからこう告げられた...。


『数君の見ていた世界は、、、? もう何万年も前になくなっているのよ!

そして、数君自身も存在しないの! 私は貴方の【記憶】そのものなのよ!』

『・・・そんなの嘘だ! 僕がこの世に存在しないなんて! 絶対に信じ

られないよ!』

『・・・びっくりするのも分かるわ! でも、今話したことは【本当】の事。』

『・・・じゃ、キミは、、、? 僕の記憶なら、キミ自身は誰なの、、、?』

『・・・そうね、私は数君の記憶の残像かもしれないわね、、、!』

『・・・残像って?』

『私という【存在】は、元々ないのよ! 今ある私は貴方がすべて作りだした

モノなのだから、、、!』 

『・・・僕が、、、!?』

『そう、私は貴方の【心であり脳なのよ!】』

『・・・そんな、』





そして、僕は彼女の存在! モメリーの正体をやっと理解できた。

彼女は、僕の【記憶】 モメリーを並べ替えると、、、?

『メモリー』になったからだ、、、!



そして、僕と言う存在は、、、?

記憶の保管場所で、、、これまでも、これからも眠り続ける。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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