モンナル
困った。
本当に困った。
一つ分かってるのは、ここが日本だということ。
何故なら日本語だからだ。
それだけは自信があった。
???「なぁ、お前今ヒマ?」
落ち込んで下を向いてると誰かに声をかけられた。
「ヒマっちゃヒマだけど・・・。ちょっと道に迷ってしまったみたいで・・・。」
???「何だ。お前、このスマートシティに越してきたばかりか?」
話しかけてきた男は見た所同じ年ぐらいの男性だ。
???「この街の事知りたいなら俺と勝負しようぜ。勝ったら教えてやるよ。」
(何いってんだ?)
???「俺が勝ったら何でも教えてやるよ負けたらお前のモンスターを頂く。」
俺は何を言ってるのか訳が分からなかった。
いきなり勝負ってケンカ屋か?今時頭がおかしいんじゃないのか?
「いや、勝負っていっても俺ケンカそんなに強くないし。」
すると男は笑い出した。
???「はっはっは!何いってんの?勝負って言ったらモンスター勝負に決まってんじゃねぇか。」
俺はさらに意味が分からなかった。
「モンスター勝負?え?何それ?」
それを聞いて男は目を見開いて驚いてか顔をした。
???「え?!「モンナル」を知らないのか?!お前ずいぶん時代遅れだなぁ。」
(はぁ?分かる訳ねぇじゃん!)
だが、俺も子供じゃない。カチンときたが我慢した。
何故ならコイツにここがどういう場所で一体どういう事なのか聞かなくてはならないからだ。
「ごめん。初めてでよく分からん。教えてもらっていいかな?」
???「仕方ないなぁ。初めてっていうのがあり得ない記憶喪失にでもなったのかな?教えてやるよ。」
(お・・・。コイツ以外と素直に教えてくれるんだな。いい奴かも。)