二匹の羊の話
こんにちは。貴方が私の新しいお医者さん?そう、これからよろしくね。
私の名前はコーカシアン。なにか重い病気に罹っているらしいの。・・・え?病名?
それが、全く知らないの。
お医者さんも、じいやも、ばあやも、私の病気について何にも教えてくれないの。
だぁいすきなメリノさえ教えてくれないんだもの。やんなっちゃう。
メリノ?私の隣りにいるじゃない。誰よりも大切な私の友達。
見えない?そんなはずはないわ。だって今もここにいるもの。
彼は綺麗な紫色の瞳をしているの。
太陽のように光る金色の髪は、とてもさらさらで触ると心地いいの。
見えるでしょ?ねぇ、あなたにも。
見えないはずないもの。だってここにいるから。
ここにちゃんといる。彼はいるの。あなたがなんといおうとかれはここにいるの。
めりの、たすけて。このひとがいじわるするのよ。あなたなんていないっていうのよ。
ひどいわ、だってあなたはここにいる。わたしにはあなたがみえているもの。
おねがい、へんじして。じぶんでもわからなくなりそうなの。
あなたがここにほんとにいるのかじしんがなくなるの。
おねがい。なにかいってよ、めりの・・・
あア、僕ハここにイルヨ。
ボクがイナイなんて、イったいだれがいったノ?
ぼくはココにいるよ。ダカラなかなイで。
そんなヒドイことをイウのは誰だ?
ボくがこらしめてあげよう。
さあ、どこにイルンだ?
カワイイぼくのトモだちをなかせるやつは
ぼくがコロしてアゲルカラ。
さあ、ドコニイルんダ?
デテコイヨ。
ボクガヤツザキニシテアゲルカラ!!!!!
…そうね、めりののいうとおりじゃない。
あなたがいないなんていうひと、ころしちゃえばいいのよ。
だって、あなたはここにいるもの。
いないなんていじわるいうなんてゆるさないわ。
ころしたあとは、わたしにまかせて。
あなたがよろこぶように、おいしくりょうりしてあげる。
ちまみれのまっかなにくを、さあ、どうやってあじわおうかしら、
うふ、ふふふふふふ、あはははははははははははははははっははっははっはははっはははっははははは
はははははははははははっっははははっははははははははははははははははっはは
ゴッ。
「前任者が消えたのはこいつのせいか。どうりで部屋が血なまぐさいはずだ」
金槌を持った精神科医が言う。目の前には白目を剥いて横たわる少女。
「息はしているようだが、このまま放置するのもアレだな…よし、運んでいこう」
医者は、自分と同じくらいの背丈の少女を、細い腕で軽々と持ち上げると、自分の新しい診察室へと向かう。
その時。少女の眼球が勢い良く回転し、狂気を宿した瞳が医者をとらえた。
「ワ タ シ ノ カ ラ ダ ア ツ メ テ チ ョ ウ ダ イ 」
不意に視界が暗転した。
どうもアオサギです。こんばんはこんにちはおはようございます。
このような駄文を読んでいただいて本当にありがとうございます。
もうしわけありませんが続き物ですのでぜひ次回も読んでくださると大変嬉s((殴