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独白と導入

ちょっとした主人公による導入です

 こんな乙女ゲームをご存知でしょうか。

 主人公が高等部から編入した、とあるエスカレーター式の学園。そこが主な舞台となる、壮大かつはちゃめちゃな学園モノ乙女ゲームを。

 学園モノといえば、時代モノ、ファンタジーと共に人気のジャンル。どれくらいかと言うと時代モノやファンタジーモノが、ドラマCDで学園モノパロディをするくらいには人気。まあ学園モノでファンタジーパロディをやることもあるけれど、ほとんどが童話のパロディだったりする。

 閑話休題。

 わたしが今言いたい乙女ゲーム……名称を「特科一年! 〜これだからセレブはっ!〜」。

 ふざけた名称だからといって白い目は向けないでほしいな。だって、考えたのわたしじゃないし。……まあ、少しは関与しているんだけど。え、どういうことかって?



 あんまり言いたくないんだけど。このゲームはもともと女性向けライトノベル、通称ラノベだったの。タイトルは『特科一年!』。シリーズではないし、主人公は男の子だったんだけど、え、なに? なんで乙女ゲームの基盤のラノベの主人公が男なんだ、って……それを今から説明するんだよ。んで、そのラノベに相当数の要望が届いたの。そう、是非このラノベを乙女ゲームに! ってね。それで生まれたのがこのゲームってわけ。

 それで、新たに乙女ゲーム用の主人公・花里 小鞠が生まれた。彼女はちゃんと女の子なんだけど、まあその話は後にしようか。あのふざけたタイトルの話だけど、「これだからセレブはっ!」ていうのはラノベ版の主人公の台詞。口癖になりつつあるそれは、よくオチに使われたり冒頭で叫ばれたりする。彼は中等部から学園にいるんだけど……、ああ、ゲームは高等部からなんだよ。彼が主人公なのは中等部のときのお話。彼も家系的にはセレブなんだけど、感覚が庶民に近いんだよね。まあそれだけならいいんだけど。ほら、漫画とかラノベがゲーム……特に乙女ゲームになるとき、主人公が男の場合は普通にメインヒーローになるじゃない? ところが、そうはならなかったのよねー。メインヒーローは真っ赤な髪に灼眼の男子生徒。一応三年。ま、ヒーローっちゃ赤と相場が決まっているからね。しょうがない。いや、それでも「主人公(笑)」扱いは酷いけども。ゲーム付録のドラマCDでもネタにされてたし。ちなみに、ラノベ版の主人公はイメージカラーが黒だった。

 ちなみにこのゲーム、シナリオや立ち絵、スチルは各方面から高評価だったわけだけど、それ以外にも要素がある。ミニゲームだ。最近の乙女ゲームにはミニゲームはつきもの。けど、このゲームの一大要素でもあるミニゲームの内容だけど……え、ああ、そうだよね。まだあらすじも紹介してなかった。ごめんなさい。


 じゃあ、軽くあらすじを説明しておこうか。もちろん、ゲーム版のだけど。ラノベとドラマCDは、自分で確認してください。説明している間に笑ってしまいそうだしね。

 主人公・花里 小鞠は、高等部から学園に編入するの。入学式で知ったのは、自分が唯一、持ち上がりでない高等部新入生かつ特殊民族伝承学科(通称特科)への編入を認められた、ということ。彼女はそれから、緋賀園という先輩……つまり、メインヒーローに出会って、特殊民族伝承学科の掟を知る。そして彼らと同じ寮へと住まいを移し、その正体に迫っていく。公式サイトのStoryタブをクリックすると、こんな文が出てくる。


「私立玉泉学園高等部に入学した花里 小鞠

 彼女は入学式の日、自分が唯一の高等部編入生だと知らされる

 そして、特殊民族伝承学科--通称特科に在籍することになる

 彼女の前に現れるのは、美しくも妖しく哀しい同学科生たち

 そして彼女はいつからか、彼らの宿命を知り、彼らの運命をも変えていく」


 ああ、ちなみに玉泉学園の名前の由来もちゃんとあるにはあるんだけど……説明、面倒だから割愛するよ。あいつ、こういうとこだけ凝るんだから。ん? ああいや、こっちの話。

 まあ、やってないならラノベを読むがいいよ。わたしも詳しいことあんまり覚えてないんだよね。

 え、じゃあなんでタイトルの由来を言うのを渋ったか? ………それ訊いちゃう?

 いいよ、言うよ。あのラノベ書いてたのが、わたしの友達だったからだよ。で、彼……そう、彼。あれ書いてたの男ね。違う、彼氏とかじゃない。悪寒がするからやめて。

 話を戻すよ。彼、ゲームになるときにわたしに意見求めて来やがったのよ。だからわたしは、「ラノベ版の主人公の台詞でも参考にしたら?」って言った。それだけ。……ううん、まさかこんなことになるなんて思ってもなかったから。ちょっと反省。

 ……ふう。じゃあ、そろそろわたしも壮大な現実逃避はやめようかな。はい。実は……ってなに? せっかく現実見ようとしてるんだけど。はい? 予想はついてる? じゃあさっさと言う。極めて簡潔にね。わたしは今、「特科一年! 〜これだからセレブはっ!〜」の世界に存在しています。しかも、メインヒーローの関係者として、ね。

次は登場人物さんがたです

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