プロローグ
プロローグ
今日もいつものように、学校に向かう。
いつもと同じ道。
同じ曲がり角。
そして、いつものように待ってくれている友達。
そんな、いつもと同じことが今はものすごく幸せに感じる。
だって...今は学校に行くどころか、右も、左も、上も、下も全くわからない世界にいるのだから。
俺は、明智舜。あ、名前だけど、「しゅん」じゃなくて「ヒュン」って呼ぶ。
変わった呼び方だけど、みんなは「ヒュン」って普通に読んでくれる。
上田中学校に通う、どこにでもいる中坊だ。
身長は普通。
体重も普通。
成績だって普通。
...そうです。今流行りの3平というやつです。自分は。
「なにか、とんでもねぇことでもおきねぇかな~」
と、妄想チックなことを考える、中二病を抜け出したばかりで、
受験に向けて頑張らなければいけないのに全く出来ていない、憂鬱な俺です。
今日も、いままでと全く同じルートで学校に通う。
もうどんだけ通ったであろうか考えるのもめんどくさい。
しかし、いつもの曲がり角を曲がったところで『とんでもねぇこと』が起こってしまった。
いつもは待ちわびている『とんでもねぇこと』だが、いざ本当に起こってしまった側から言わせてもらうと、@「そんなことをつぶやくな!」と便所のスリッパあたりで、頭をたたいてやりたい。
その『とんでもねぇこと』は、突然目の前に現れ丸い大きなものになった。
それが何かを考え始めるよりも前に、その『とんでもねぇもの』に吸い込まれるようにして、いつもの学校に通う3平で学校に通うだけの世界から、さよならを告げた。




