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いつかまたあの公園のベンチで  作者: YL
プロローグ あの公園のベンチで
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なんか疲れた

「はあーー。」

ここ最近見つけた、公園隅のベンチにこしかけると、

自然とため息が出てしまう。

あと20分したら、夕方のアルバイトにいかなくてはならない。


「なんだかなー。」

別にアルバイト自体が嫌な訳ではない。

店長はいい人だし、正直やっていることは家事の延長線上にすぎない。

掛け持ちしている他のバイトについても色々役得(やくとく)があるし、

そこまで大変という訳でもない。

というかそもそも、学校が終わってだるいことはだるいが、

肉体的にそこまで疲れているというのではないんだ。


「でもなー。」

そう、でもやはりなんか疲れた感じがするのだ。

特に最近そう思う。

とはいっても、恐らく何か特定の問題が発生したという訳ではない。

色々積み重なってきたものが、だんだん重くなってきたのかもしれない。


例えば生まれたときから母子家庭であることとか。


例えば金持ちの多い文教(ぶんきょう)地区に住んでいながら、

家が貧乏でずっと古びた公営住宅住まいであることとか。

さらに母親が「掃除のおばちゃん」であることを

バカにするやつが少なくなかったこととか。


例えばそんな母親をバカにした連中が頭に来て

どう考えても無謀な勝負を挑んだ結果、

なぜか全国有数の進学校に行くことになったこととか。


例えばあまりに場違いな学校に行ったせいで、

余計に肩身が狭くなった上、

部活もまともにせずに

ひそかにバイト三昧(ざんまい)であることとか。


それぞれは個人的には別に大したことだとは思わないんだが、

こうも繋がってくると正直しんどい。

生まれや育ちはしょうがないとして、

その後の展開はどう考えても俺が浅はかではあったんだが、

それでも愚痴(ぐち)ぐらいは言いたくなる。


つまり簡単に言うと、

「人生に疲れたってことなのかねー。」

言ってて正直アホらしくなるが、そう感じるのだから仕方がない。

精神的に疲れてくると、どうにも自虐的(じぎゃくてき)になって困る。


「まあ、生きるってそういうもんだよな。」

時計の針が3時45分を指し、4時からの開店業務に向け、

早めに行こうかと立ち上がろうとした瞬間。

どこからともなく笑いまじりの声がした。


「兄ちゃん、いくらなんでも悟りすぎやろ。」









初投稿になります。

気に入っていただけたら幸いです。

感想や誤字等の指摘がありましたら、よろしくお願いします。


プロローグにあたる部分を投稿していきます。

よろしければ続きも見てみてください。

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