bitter
掲載日:2011/02/14
今日はバレンタインで、喜ぶのは限られた人間で。
製菓会社の陰謀に負けるかー!って言いながら、お前は酒を大量に購入して俺の部屋にやってきて。
外は雪がちらついてるもんだから、寒さを忘れようと鍋を囲んで酒をガンガン飲んだ。
気付くとお前はつっぷして寝ていて。
俺はあんなに飲んだのに酔えなくて。
(ああ、お前は知らない)
俺に彼女が居ないのは、
俺が女を恋愛対象に見れない人間で、
俺には好きなやつがいて、
それがお前だってこと。
(いっそ伝えたい)
こんなにも近くにいるのに。
(でも、怖い)
こんなにも近くにいるからこそ。
(辛いなあ、ほんと・・・)
膝を抱えて蹲る。
ふと顔を上げると、静かに佇む空き缶の向こうにお前の頭が見えて。
俺は泣くかと思った。




