Raven II
「はい、もしもし」
「ジョイドですか?」
「は?あの。。」
「パスワードは『黒い鳩は死神である』ですよね」
「あぁ~。はいはい。で、あなたは?」
「え」
「得体の知れないやつの言いなりになるのは御免ですから」
「グワイド社の副社長のスミスです」
「素直だな」
「ヒットマンは仕事が終われば雇い主を忘れると聞いたので」
「なるほどね。目標は?」
「レビングホールディングスの社長、ルーフス・レビングです」
「その理由は?」
「は。。。?」
「俺は確かにヒットマンだが、自身のルールというものもある。それで、理由は」
「はあ。実はレビングホールディングスはノクターンの麻薬取引の六つの頭の一つなのです。しかしルーフスが社長の座についてから取引を独占するようになりました。そこで。。。」
「そいつを殺して、あんたらに取引の支配力を戻せ、ってことですね」
「やってくれますか?!」
「おう、面白くねえけど。しかし条件がある」
「はい、何でしょう」
「明日また電話してください。こちらからの指示にしたがってもらいます。報酬の交渉はそのあとで」
「はあ」
「始末の方法もその時に決めましょう」
「分かりました」
「それじゃ」
アレックは電話を切った。
どわ、短っ。