死への恐怖がないのである
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
死ぬなら、ぽっくり逝きたいですね。
それこそ、お布団入ってサヨウナラ、ぐらいが理想です。
人によって『死』というのは、全く異なる回答が得られるだろう。生きていたい者達にとっては厭うべきものであり、死を望むものであれば望むものである。
けれども何方にもある意味共通すると思うのは、死ぬ間際に齎される恐怖であろう。肉体に与えられる激痛や、死んだ後の事。それらを踏まえると、やはり踏み止まる者が多いのでは無いか。
ただ一人、彼女を除いては。
一見すると一般人。肌に外傷はない。何があっても声は穏やか。それが例え相手に不備があろうとも、何度も深深と詫びを入れて協力する程。故に精神傾向も安定していると思われる。
けれどもその実、ふとなんの気無しに、人々が躊躇う様な事を平気でしでかし兼ねない一面がある。
数時間に及ぶ残業の後、数分先にオフィスを出た彼女を追うようにして僕も会社を出た。帰宅ラッシュを過ぎているので、すれ違う人々は多くない。
精神的に疲労して、誰にも会いたくない気分だったので、少し遠回りをする事にした。この付近には水郷がある。たまには荒波の音を聞きながら帰るのも良いだろう。
川音が強く聞こえるに連れて、人の数も少なくなっていく。ただただ静かな静寂があるだけだった。しかし、その自然の安らぎを崩壊させる様な出来事が待っていた。
先程、オフィス出た彼女が、橋にかかった柵に足を引っ掛けて、飛び降りようしていたのだ。皮は荒波、かなりの高さがある。自殺をしようとしているのは明白だった。
「ちょっと!!」
「ん……あぁ」
僕の姿に気が付くと、何でもない顔で見詰め返される。その表情たるや、朝すれ違った時と変わらぬ穏やかなもの。とりあえず飛び降り自殺は辞めた様で、両足を地面に下ろす。
「何してんだアンタ!!」
「いや……うーん……ちょっと今日疲れたから、死のうかなぁって。別に怖い事じゃないよ。昨日の夜、今日の事考えて眠る方が余っ程辛かった」
まるで『明日会社休もうかなぁ』とでも言いそうな声のトーン。彼女にとって、『死』とはそこまで深刻な事では無いのだと知った。寧ろ、残された仕事の方が恐ろしいらしい。
「狂ってる……」
「……私、人に問い詰められるのが、死ぬのと同じくらい怖いの。でも超えたらきっとこんなもんだったかって終わっちゃうの。自殺もきっとそんなもんだよ」
ただそれだけを言うと、彼女は崩れた衣類を元に戻し、颯爽と歩き出した。
「じゃあ。助けてくれて有難うね」
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
やりたくない仕事があると、気分は死刑囚なんです。
あぁ、私は死ぬし、殺されるんだって。
そんな気分で会社に行くんですよ。
昔からの癖なんです。小学生の頃から。
そうして一山超えると、『まぁ何とかなったよね』という気分で何でもない顔で過ごすんです。
そこまでの想像が出来てしまうと、きっと死の恐怖さえ凌駕してしまうのでは無いかと思って出来た小説。
メンヘラの様に湿度が高い言い方してないんですよ。
『疲れたから、明日は会社休もうかなって』それぐらいの軽さ。
誰にもいない場所で死のうとしてるんですよ。
このなんとも言えない異常性が人間辞めてしまってるなと。
だから『SOSダイヤル』ではなくて、いい匂いのするアロマが出て欲しいんです。
凄く異常なことしてる気がする。