カラスノトリアツカイセツメイ
昨日の投稿を忘れてました!
すみませんでした!
カラスを使ってどうやりゃ良いんでしょうね?
なんか教えるとか言いながら恐らく自室であろう部屋に戻っていったんですけど。
スイトさーん!
早くして下さい!
おっと、こういう時にだんまりになるから良くないんだ。
こういう時はミイナちゃんと楽しいコミュニケーションをとって中を深めるのが良いって知ってるんだぜ!
「なんかすごいことになっちゃったね。ミイナちゃん。」
「でもすっごいきれいだったよ!そのくろいとりさんもかっこいいし!」
カラスが?
と思うが貴重じゃないだけで真っ黒な奴とか厨二病だったら絶対好きだろうし。
自分?厨二病なんてとっくの昔に終わりましたよ。
えっ、そもそも厨二病入っている時点でおかしいって?
黙ってくれませんかね。
それにしてもこれをカッコイイということはミイナちゃんは厨二病確定!?
いやこういう世界なら全員厨二病だったとしても的を得ている発言をしていることになっているのか?
いや違うか。
「この黒い鳥さんの名前はカラスって言うんだよ〜。」
「カラスさんっていうんだ。こんにちは、カラスさん。」
くっそ!羨ましい。
俺もよ、ロリにこんにちは、ルイス君って言われたかったよ!
まあこいつはカラスだから喋れないだろうし会話が出来るこっちの方が有利ってことで。
カラスにマウントとる自分が悲しい。
『こんな挨拶をされるのは嬉しいねぇ。』
は?
おいそこのカラスもしかして喋れんのか?
まじかよ。
もうワイのマウントは消失してんじゃねえか。
まじ?
変な声に従ったらミイナちゃんが拐われちゃう!
警告を鳴らせ!
「ミイナちゃん、なんか変な声が聞こえても無視して良いんだよ。そいつ多分変態だから。」
「へんなこえ?わたしなにもきこえてないよ?まあわかった!へんなこえはむしするんだね!」
あれれ?
聞こえてない系男子だったりします?
ということは...
『そんな言い方しないでよ!』
貴様、脳に直接!?
確かに主従関係なら有り得るか。
それにしてもお前喋れるのか。
『そうだよ。僕は君の思考もお見通しだからね。あんまり悪口言わないでよね。傷つくから。まあ人間とは感性が違うから腹は立たないけど。』
おいおいおい、マインドスキャンも出来ちゃうのかよ。
チート能力じゃねえか。
『いやいや、ご主人様の思考しかわからないから。』
はぁ、つっかえ。
『あの、さっき傷つからやめてって言ったよね?』
あ、さーせん。
覚えてたら気をつけます。
『覚えてたらって...まあ良いけどさ。』
それにしてもカラスがテレパシーを使えるなんて。
じゃあこいつ大分賢いってことか。
あれ、ハズレのはずが実は当たりだったパターン?
ktkr!こりゃチートの始まりだ!
うっきうっきでいていたら、ドアが開いて、中から猿とスイトさんと便の中に入っている変な生き物を持ってきた。
多分虫だろうか。
なんかミミズみたいですごく不快です。
キショいです。
「なんかすごく変な目でこっちを見ているような気がするんですけど...」
はいそうですとも。
気持ち悪いのを持っているのが一番の理由なのだが、もう一つの理由として、スイトさんが眼鏡をかけてて帽子外してたらもう完全に研究者にしか見えない。
これで白衣を着ていた暁にはもう確定だろう。
教祖の召喚魔術を成功させるために研究してただろうという推測が成り立ってしまうせいで余計にそれにしか見えない。
別に研究者がきもいとかいうわけじゃないからね!
変人が多いイメージがこびりついているだけなんだから!
「何でもないです。始めて下さい。」
「いや、なんかありましたよね。」
「なんでも無いですよ?」
「なんですかその人を蔑む顔は。その年でそれを習得できるとかどんな修羅場駆け抜けてきたんでしょうね。」
君も数十連勤すれば出来るよ!
画面の前の皆も限界まで連勤してみよう!
なに?もう限界だって?
それは限界じゃないのでもっと頑張ってください。
「これ以上はやめておきましょう。それでは本題移りましょう。まずここにミールワームがいるのでこいつを召喚していきましょう。」
えっ、この世界じゃミールワームって魔物判定されてんの?
そこんとこどうなんですか?カラスさん。
『結構曖昧なんだよね。まあ結局はこの世界の主観っていう感じかな。少なくとも僕はこいつは魔物と認識しているし。』
ふぇー。
でもそれじゃあこの世界特有の生き物ってどうなんの?
『それも同じ感じかな。でもこれに関しては人間の主観が入っているのがそのまま世界に取り入れられていることもあるからね。』
じゃあなんでカラスはいねえの?
『そりゃ鳥はいるけどカラスっていう種類の鳥はいないってことだよ。名前付けてくれると思ってウキウキしてたらまさかそんなに手抜きになるとは思わなかったけど。』
ふーん。
というか喋ってて思ったんだけどなんで前の世界のこと知ってんの?
『そりゃカラスですから。』
カラスだからか〜。
「何か考え事でもしてましたか?」
「少しばかり。」
「これから話をするときはちゃんと聞いていて下さいね。」
「分かりました。」
「まず、器に魔力を注ぎながらミールワームの形を思い出してください。」
ふむふむ。
そもそも魔力の注ぎ方が分からんぜよ。
「あの、どうやって魔力を注げば良いんでしょうか?」
「あ、そこからでしたか。てっきり知っているかと。魔力の注ぎ方は手を出して体のうちにある魔力を感じて発射すれば出て来ます。まあそのままだと何も使えないんですけどね。だから器を使ってその魔力を上手く消費しているんですよ。まあ今だと色というものが解明されて以来必要無くなりましたけどね。」
「そうなんですね。一回とりあえずやってみます。」
とは言っても感覚もクソもないよな...。
どうすれば...。
『僕が魔力の管を手につなぐよ。そこに魔力を注いじゃってよ。』
まじ?
このカラス有能か?
手取り足取りやってくれるとかまじ神。
でも何も見えないんですけど。
もう繋いじゃったんですか?
『繋いだよー。残念ながら僕らしか管は見えないからね。じゃあ注いでね。』
じゃあお言葉に甘えて注いじゃえ。
おーなんか言葉では表せない特殊な色の物が出てきたな。
これが魔力か。
『魔力がこっちまで来たよ。僕達は魔力を動力源としてるから有り難いよ。まあ省エネだからあとの残りはご主人様の目的通りに使えるから安心して。』
そうなんだ。
まあよくある設定っちゃ設定じゃな。
「その状態でミールワームを思い出して下さい。」
こんな気持ち悪かった奴だった気がする。
そーれ。
ん?
なんかミールワームに為りそこねたやつみたいなの出て来たよ?
肉が飛び出していてR18食らいそうな気がしてたんですけど。
まあ気のせいか。
いや眼の前にあるのグロすぎ!
「失敗しましたね。一度消してみて下さい。やり方は器に命令してくれたらすぐに消せます。」
「分かりました。」
じゃあ遠慮なく、カラスさんほらほら早く消してね。
『了解しました!』
出来損ないのミールワームは消失し、中から魔力が出てきてカラスの中に還元されていった。
「こういう感じで還元はされますが、損失量が大きく半分も残らないのでまた新しく注いで下さい。」
それじゃあこんどこそ。
うぬぬ!
これでどうだ!
ってなんかちっちゃくね?
「出来ました...けどちょっと失敗してますね。まあ初めてでここまで出来たら上出来です。」
「ひぇっ...」
やはりミールワームはちっちゃくても気持ち悪かった。
ウニャウニャしながら動くの気持ち悪いんですけど。
色も相まってキモい。
「来んなって!おい!」
ウニャウニャしながら来るの犯罪なんでやめてもらっていいいでしょうか。
有罪でおねしゃす。
あっ、そっちはミイナちゃんがいる所!
余計だめだからやめてくれ!
死刑にすんぞ!
身を挺して守るのが良いのか?
いや、気持ち悪いから行きたくね〜。
ヤバい追いついてしまう。
体が動き出し始めた頃には既に時遅し。
もうミイナちゃんの目の前に...ってあれ?
なんでこいつを普通に持ち上げられるんですか?
「かわいいね。これ。」
なーに言ってるんですかこの幼女は!
こんなのをダンゴムシ可愛いねと同じ感じで言わないでくださいよ!
とりあえず全く影響はゼロでした。
異世界の人たちのきしょい耐性、強いかも知れません。
なんかすごくスイトさんに呆れられているような気がするんですけど。
何かしましたかね。
「ルイス君、ミールワームは消すことが出来るのをもう忘れたんですか?そんなに嫌がるなら早く消せばよかったじゃないですか。」
「あっ、完全に忘れてました。」
ミールワームを消そうとカラスに命令をしたのだが、
『ミイナちゃんの近くにミールワームがいるせいで消すのがちょっと難しいんだよね。無意識だけど魔力をミールワームに注いじゃってる感じ。多分だけどあの娘めちゃくちゃ魔力を持ってるよ。色も複数色混ざってるし。ご主人様の魔力に比べたら少ないけど。』
え?
ミイナちゃんが実はチーターパターン?
色複数混ざってるなんてどんなチートなんだよ!
交換してくれよ!
っていうか魔力を無意識の内に注ぐって何だよ!
そういうのって主人公がやるパターンじゃないの?
そんなことを思っていたら、ミイナちゃんがニコニコして、
「ルイス君!これもらっていい?」
と言っていた。
本当はとっても嫌なんだけど、ミイナちゃんのためなら勿論オッケーですよ!
「良いよ。初めて作ったミールワームはミイナちゃんにあげる!」
「わーい!ありがとう!」
おじさん喜んでもらって嬉しいよ。
『おーい!聞いてるってば。』
なんじゃカラスさんよ。
良いところだったのに。
『さっきから呼んでたんだけど...で、良かったの?そのミールワーム多分だけど数年後には三十センチぐらいになるよ?』
あっ...オワタ!
死亡確定BGMキター!
死ぬしかねえ!
何で許可出したんだよ!
デカくなるってわかってたでしょ!
しかも相手は無意識に魔力出してる輩だよ!
三十センチよりデカくなるかもしれねえーじゃん。
あー、早速やらかしたかもしれねえ。
先が思いやられる。
スイトさんの見た目。 (描写したものも含めて)
薄いヒゲを生やしている。本人曰く神父ってそういうものらしい。細身に見えるが着痩せしてるだけ。めちゃくちゃマッチョ。 茶髪の癖っ毛。仕事中は帽子を被っているので隠しているが、外して眼鏡をかけると物凄く研究者に変わる。