夜の魔力
午前4時、空腹、眠れない(汐月)
あるいは理解すると云うこと。
子供の頃の夜は魔法だった。それはどこまでも果てしなくて、眠らないければずっと朝はやって来なかった。だからこそ、僕らは夜を深い未知のものとして、ときにはそこへ精神的な逃避行をすることもできた。でも身体も心も少しずつ大きくなって、ついにそれが有限であることに気づかされる。時計の針は360度回っていて、僕らも同時に回っていた。次第に夜から魔力が消え、皮肉にも逆に僕らは袋小路へと入ってしまった。今、こんなにも悲しいのに、涙より先に浮かんでくるのは綺麗な朝日、月曜日。なんだか、僕らはすごく損をしているような気もした。
お久しぶりです。深夜に散文詩を書きました。はい、自分でも拙いタイトルだなと分かっています。もう少し仕様がありました。あと、もう一作品投稿します。m(_ _)m