【プロローグ】夢の残滓と現実と
こんにちは。はじめまして。
座敷アラシです。アカウント名と違うのは気にしないで欲しいです。
今回、初めて小説を書かせていただきました。
頑張って面白くしていく予定ですのでよろしくお願いします!
1人の少女がそこには居た。
前も後ろも上も下もない場所。
全てが黒で塗りつぶされた背景。
綻びのない漆黒。
その中で少女の周りを白い光球が飛び交う。
人によっては幻想的にも混沌のようにも見える光景。
自分を俯瞰から見てるような不思議な感覚。
そんな非現実的な空間…
それを見て少女は1つの結論を出した
──これは…夢だ。
昨日も一昨日もそしてその前もずっと同じ夢を見ていたように思える。
しかし今日初めて見たようにも感じる、そんな夢。
何かがありそうで何も無い夢。
白昼夢のような、明晰夢のような夢。
これが夢だと気づいても、矛盾したような不思議な感覚は延々と続くのであった。
ふと光球の中の一つ、それが弾けるように大きく光った。
─────飲み込まれる…
「…っ」
意識が夢の世界から強制的に剥がされる感覚。
先程までの夢の残滓にしがみつきたいような…そんな感覚の中、少女は目覚めた。
体が沈み込む錯覚を覚える。
重い瞼が少女の意識に従い開く。
現実の記憶に押され、さっきの夢の事が有耶無耶になる。
恐らく…数分後には夢のことなんてすっかり忘れているであろう…
夢の記憶が薄まるにつれて、少女は眠る前の出来事を思い出していた。
迫る黒い影、輝く銀色のモノ、真っ赤な液体…
全て思い出した。
────あー…確かボクは…死んだんだっけ…。
少女は…『黒夢 桜』はある日突然殺された。
その事実を思い出し、思わず背筋が寒くなる。
しかし…同時にひとつの疑問が浮かんでくる
「ボクは…何故…生きてるんだ…?」
そんなことを呟きがら少女は重い体を起こした。
はい!よくある異世界転移の導入でした!(自虐)
一応、女主人公という個性はあるもののすごく平凡ですね(自虐)
ちなみに、今回は導入の部分なので短いですが、次回からは四倍ほど長くなる予定です。
プロローグはまだまだ続きます。
お楽しみに!(してくれるといいなぁ…)