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第四世界見聞録

作者:YOGOSI
 拝啓、いや、拝啓っていうのは変かな。


 何を書けばいいか、正直僕にもよく解ってない。けれど、この一ページはきっと僕にとって、大きな一ページになるはずだ。


 今日、僕は旅に出る。十九で初めて生まれ育った町を出る。しがない臨時教師が、冒険者に転職、ってやつ。


 これは僕の日記を兼ねているけれど、毎日書くわけじゃない。僕にとって、何か大切なことがあった時に書き込まれるものだ。最初にそう書いて、僕に釘を刺しておくことにする。


 もしかしたら一冊じゃ足りないかもな。それは旅先ででも考えることにする。


 とにかくだ。僕は明日、初めて生まれ育ったこの町を出るんだ。

 
 冒険者。ギルドって施設、まあ正式には商売人らしいけど、そこから依頼を受けて、達成して、賃金をもらう。そういう仕事だ。

 不安定だし命がけだけど、自分の好きなことをやれる。

 そう、僕には夢がある。これが一番大事だ。


 この世界には歴史がある。人間が生まれる前、そして人間が生まれてから。三度、この世界は大きく変わった。そう伝承されている。


 それが本当なのかは分からないけれど、そういうことを前提に、僕らの世界は成り立っている。


 神がこの世に居たとされる時代、原書時代。

 人間やエルフ、亜人種が生まれ、生き物の多様化が顕著だった神魔文明時代。


 そしてそれら生物が独自の道を歩み始めた魔機文明時代。 
 

 それらが順々に滅び栄え、そして今、僕の時代。数えで四つ目の文明かな。でも、過去の文明がどうやって繁栄して、何が原因で滅びたのか。生き残っているはずの人類は、それを語らなかった。

 
 消えてしまったんだ。歴史が。真実が。


 僕はそれを知りたい。僕なんかが独自に動いてもそれを解明することはできないかもしれない。でも、待っているだけでは真実にたどり着くこともできない。


 だから僕は、冒険者になった。

 ここから先、色々な苦難があるかもしれない。それをここに記し、忘れないことで、何かの手がかりになったらな、なんて思う。


 さて、もう寝よう。明日寝坊したらリアが怒るし、置いて行かれたらたまらないからね。

 
神殺し
2016/05/01 21:35
頼りない盾
2016/05/05 22:18
頼りない盾Ⅱ
2016/05/07 13:57
頼りない盾Ⅲ
2016/05/09 22:07
奇妙な男
2016/05/13 13:07
奇妙な男Ⅱ
2016/05/15 14:28
神の住まう場所
2016/05/17 13:56
トレントの森へ
2016/05/30 23:09
冒険の始まり
2016/06/12 12:18
冒険の始まりⅡ
2016/06/13 23:17
冒険の始まりⅢ
2016/06/18 14:49
冒険の始まりⅣ
2016/06/26 03:22
怪しい流浪の双剣士
2016/07/16 14:36
怪しい流浪の双剣士Ⅱ
2016/07/23 13:55
三日目の魔物
2016/08/04 02:33
三日目の魔物Ⅱ
2016/08/12 02:39
空との激戦
2016/08/18 14:43
空との激戦Ⅲ
2016/08/23 00:33
空との激戦Ⅳ
2016/08/25 14:41
騎士の都へ
2016/08/31 00:58
騎士の街へⅡ
2016/09/08 21:31
栄光と地獄の門
2016/09/14 23:54
混血
2016/10/08 02:04
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