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神とのO・HA・NA・SHI

悪魔の囁き、もとい友達からのお願いにより投稿しました。

という言い訳をしていますが、実の所受験勉強に耐えられなくなっただけです。

死にそう


会話形式の説明回なので会話文多いです。

 落ち着け、俺。

 もう一度【魔王】の詳細を見てみよう。


【魔王】Lv.1

 魔王の証。闇属性・暗黒属性の適応力が上がり、光属性・聖属性の適応力が大幅に下がる。


「もう駄目だ、おしまいだぁ!」


 俺は今絶望の淵に立っている。

 いや、底にもう落ちているのかもしれない。


「いやぁ、ごめんごめん。君にとってはかなり厳しい内容だったねぇ。

 んじゃ、ちょっと仕様を変更するから」


 なぬっ。


「あまりにもかわいそうだから......ね?」


「おぉ! 神......いや、神様からの救いの手が差し伸べられた!

 なんとお優しい心をお持ちなのか!

 ありがとうございます。」


「ふっふっふっ、そうだろうそうだろう。

 もっともっと崇めたまえよ!」


 あぁ、まさしく神様だ。


「だからさっさと変更しろよクズ神」


「ホワッツ! ひどくないかなぁ、ねぇ、ひどくないかなぁ僕の扱い!」


 うるせぇ、ちょっと遊んだだけだ。


「うぅっ。神なのに、僕神なのに......」


 ぶつくさ言いながらも作業はしてくれているようで、キーボードを手で叩いている。

 ふっ、最初から素直にやればよいのだよ。

 なんだかんだ言っているうちに作業は終わったようだ。

 だが満面の笑みで、できたよ、等と言われても不安しかないんだけど......


「はい、変更したよ。見てみてね」


 ......まぁ不安しかないけど見てみるか。

 えーっと


【魔王(笑)】Lv.1

 魔王の証(笑)。闇属性・暗黒属性の適応力が上がり、光属性・聖属性の適応力が大幅に下がる。

 レベルに応じて闇属性・暗黒属性の魔法が使えるようになる。


「どうかな? 最高の出来だと思うんぐぼはっ!」


「どこが最高・・なんじゃボケぇ!!」


 渾身の右ストレートをぶち込んでやったぜ。

 さーて、悪いことをする子にはお仕置きだぞ~★


「怖いっ! 怖いよぉ!

 お願いだからその顔で近付かないでぇ!」


 おやおや半泣きになってらっしゃる。

 俺はただ怯えさせないように笑顔なだけなんだが。

 神の所まで辿り着いたので、アイアンクロ―をしながら神に言う。


最高・・の出来にしてくれよ、なっ?」


「む、無理だよ。

 ファクトの変更は1回までしか出来ないから。

 ......ひっ! 力を強めないでぇ! 一応救済策は用意したから!」


「なんだよ、それを先に言えよ」


 アイアンクロ―を解除。

 だが肩は掴んでおく。


「し、死ぬかと思った......」


「お前神だろ。死ぬ訳がない。

 それより早くその救済策とやらを教えてくれ」


「う、うん。

 ファクトのレベルがマックスになったら、より上位のファクトを習得できるのは知っているよね?」


 その言葉にコクリと頷く。

 俺の【光魔法】で例えると【聖魔法】が上位のファクトだ。


「【魔王(笑)】の上位ファクトは光属性・聖属性の適応力を下げないようにしているし、各種ステータス上昇も付くから」


「ほぅ、中々良いな......が、最初からそれにしろよぉ!」


「グフッ......もう殴らないでくださいごめんなさい」


「まあいいや、解決策が出来ただけでも良しとするか」


 許してもらえそうな雰囲気を察したのか、神はそろ~っと俺の手を外そうとしている。

 が、サイレントとブルームががっちりと肩を片方ずつ掴み笑顔で言った。


「「まだ話してないことたくさんあります(あるわ)よね?」」


「あ......」


「一つずつ全部に答えて貰うわよ。

 覚悟しなさい」


 どうやら、今から神への尋問......もとい楽しい楽しいOHANASHIが開始されるようだ。


「まず一番最初に、私達が闘う時の姿はどうするの?」


「それは安心していいよ、さっきあげたファクトの武技で《魔人化》っていうのがある筈だから。

 それを使うとなんとびっくり、装備品も含めて見た目が禍々しく! 更に声が変わるという親切設計!

 いまならなんと、この価格で......あ、やめて下さい。もうふざけませんから」


「分かればよろしいのです」


 いちいちネタを突っ込まないと気が済まないのかあのバカ神は......

 しかし《魔人化》って俺も使えるんだよな? どれどれ......うをっ! 《魔王化》かよ。まぁそうだな。

 他にもちゃんと【闇魔法】の初期武技が使えるようになっているな。

 えーっと......《ダーク》《ダークボール》《ダークウォール》の3つか。

 ここらへんの検証は後で出来るか。


 話はまだ続く


「ボスとしてプレイすると言いましたが、私達はいつもログイン出来る訳ではありませんよ?」


「うん、そこが一番のネックなんだけど......

 取り敢えず設定に『いつボスがいるかわからない』っていう一文を入れておけばなんとかなるでしょ」


 なるの......だろうか?

 かなり不安は残るが、そこは割り切らないといけないのかもしれない。


「それで大丈夫なの?」


「大丈夫大丈夫。

 一応ちゃんとした理由はあるから」


「まぁ理由があるのなら良いけど......」


「次です。

 通常ログインした時はログアウトした場所に、となりますが、ここへはどうやって来るのですか?

 というか、そもそもここは今後使えるのですか?」


「ここの場所はマップ上では魔王城本城にあるから今後はここを本拠地にしてもらう予定かな。

 ログインする時に選択できるようにしておくから安心して」


「次の質問よ、サポートは今後就くの?」


「それについても安心して。

 サポート用のAIが搭載された魔人NPCをサポートに就けるから。

 あと分からない事があったら僕が解決してあげるよ」


「サポートが就くなら大丈夫ね」


「あ、あと言い忘れていた事があるんだけど......」


「早く言った方が身の為ですよ(ニコッ)」


「ア、ハイ、ワカリマシタ。

 実は、各城のコンセプトとなるものを考えて欲しいんだ。

 罠満載なマップとか、物凄い複雑な迷路とかみたいな」


「まぁ、それくらいなら大丈夫でしょう。

 ......質問はこれくらいですかね?

 あ、一つ残ってました。

 勿論、これからも私達のメリットとなるものは貰えますよね?

 明らかに、デメリットに対してメリットが少な過ぎると思うのですが」


「むむっ......

 う〜ん、まぁ確かに少ないかもしれないね。

 よし分かった、各城が攻略される度に何かしらの報酬をあげるっていうことでいいかな?」


「いいでしょう。

 貴方が利口で助かりましたよ。

 お互いに助け合いましょうね?」


 話はまとまったみたいだ。

 ブルームとサイレントは本当にキレるな。

 ブルームは流石参謀タイプを自称するだけはあるけど、サイレントは何者なんだ......

 ようやく神も解放されたようで、ヨロヨロと立ち上がった。


「それじゃあ、さようなら。

 僕と連絡を取りたい時には、フレンド欄から僕にメッセージをおくってね。

 後でフレンドに登録しておくよ。

 あと、サポートNPCだけど少し調整が残っているから現実時間で2、3日たったら設置しておくから。

 ......うん、これくらいかな?

 それでは皆さん、良き魔王ライフを!」

神「ようやく、ようやくあの悪魔達から逃げられた!僕は!自由だ!」

部下「仕事しますよ」

神「嫌だぁぁぁぁぁぁぁ!」

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