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すごく......大きいです......

短めです。だいたい3000字前後を目指してます。

そしてヒロイン登場!

2015/10/01 ラガースの一人称変更

+その他修正

2015/10/01 文の書き方修正

2015/10/08 誤字修正

「ここは......どこだ......?」

 そう、俺の目の前には巨大な円卓が置かれ、その周りに椅子が大量に並べられており、そのうちの1脚に座っていたのだ。

 その椅子は......5.60脚はあるだろうか。


「まぁ、どう考えてもあのIDのせいだよなぁ......」


 あのIDにはデメリットもあるって書いてあったから、スタートが他のプレイヤーよりも遅れるというのもそのうちの1つだろう。

 少し待ってもなんの説明も無いから、多分全員揃わないといけないのか?


「しょーがない、待つしかないか」


 と、くつろいでいると円卓の周りに置いてあった椅子の1脚が消えた。

 少し混乱していると、また1脚、2脚と次々に消えていった。

 しかもそれに合わせて円卓が小さくなっていっている。

 その現象をぼうっと眺めていると閃いた。


「あぁ、そうか! IDを使用しなかった人達の分か。」


 多分そうだろう。

 いや、そうじゃないとこの現象の理由が説明出来ない。


「にしてもだいぶ減ったなー......」


 5.60脚あった椅子(多分50脚だろう)が僅か10分程で半分まで減った。

 やはりデメリットが怖かったのだろうか。

 しかし、このまま行くと俺1人の可能性もあるな……

 まぁ、その場合はその場合だ!

 とか思っていると、1人のプレイヤーが俺の隣に出現した。

 暇だった俺は会話相手が欲しいと思っていたところだったので、振り向きながら早速話しかけた。


「こんちには! 君もIで......」


 言葉が詰まった。

 いや、別にコミュ障ではない。

 そのプレイヤーが原因だった。

 そのプレイヤーは女性だった。

 彼女の髪は白、眼の色は黄色だった。

 身長は俺より少し低いくらいだから165くらいか?

 そして......そこには、到底登りきるのは不可能だろうと思える巨大な霊峰が2つも存在していた。

 でかい、とにかくでかい。

 自分の好みとかそういう問題じゃなく、ただ目を奪われた。


 俺が動揺して言葉を詰まらせていると


「ど......どうしたんですか?

 噎せたんですか?」


 いやいや、ゲーム内で噎せる訳ないから......


「な、何でもないよ。

 それより君もIDを入力してログインしたの?」


 俺は出来る男だ。

 迂闊な事には突っ込まないでおいてあげよう。

 優しいからね......


「はい!

 普通に町に出るのかと思ったらこんなところでびっくりしましたよ。

 けど他のプレイヤーの方がいて良かったです。

 あ、私の名前はレバセンといいます」


「あ、俺の名前はオリハンドだよ。よろしく!

 俺もIDを入力したんだよ。

 ログインしたら誰も居なくてさぁ......心細かったんだー」


 とにかくレバセンが来てくれてよかった。

 このまま1人だったらなんか悟りを開きそうだったしな。


 暫く椅子が消えていく現象を横目に、2人でファクトの構成や、どういうことを目的に始めたのかを話し合った。

 因みに、彼女は初めてMMORPGというジャンルのゲームをするそうだ。

 レバセンのビルドは


【両手剣】

【両手槌】

【戦士】

【二刀流】

【筋力強化】

【自己強化】

【自然治癒】

【回避】

【防御】

【迎撃】


 の盾を持たない典型的な戦士型だ。

 なのだが、1つ言わせてもらいたい。


「なんで両手持ちの武器のファクトしか持ってないのに【二刀流】持ってんだよっ!」


 そう、両手持ちの武器のファクトを持っているということは基本大型の武器だろう。

 だけど【二刀流】を持っている。

【二刀流】は基本片手持ちの武器用な筈......だ。


「もしかして両手剣とかを片手に1本ずつ持つつもり?」


「当たり前じゃないですかぁ!

 両手剣2本持ちなんて格好良いじゃないですか!

 憧れませんか?」


「いやまぁ、確かに格好良いけど......」


「ですよね! 2本持ち格好良いですよね!」


 うん、まぁ、なんというか......

 こいつ変人だ!?


 その後も他愛のない会話を続けていたのだが......

 また1人現れた。

 そのプレイヤーは、金髪縦ロールで眼の色も金! というお嬢様アバターのプレイヤーだった。


「こんにちわぁ。

 ワタシの名前はラガースよぉ。

 貴方達もあのIDを使ったのぉ?」


「あぁ、俺も彼女もIDを使ったんだ。

 俺の名前はオリハンド、そして彼女が」


「レバセンです。

 宜しくお願いします」


 語尾が独特だが、まぁ普通にいい人だった。

 そしてビルドを聞いたら


「馬っ鹿じゃないのぉ?

 自分のビルドをホイホイ教えるなんてぇ、自殺行為でしょぉ?」


 はっ! そうだった。ついついレバセンの胸に圧倒されてそのことを忘れていた。

 ビルドはプレイヤーの情報だ。

 これが知られるとPKに狙われやすくなってしまう。

 そんな初歩のことを俺は忘れていたのか......

 いやいや、自分は巨乳が好きというわけではなくてだなぁ、なんかこう、あるだろう?

 男性諸君なら分かってくれる筈だ!


「あぁ......まぁ......忘れていたよ。

 すまなかった」


「私も普通にビルドを話してしまいました......

 ゲームではそのようなことが大事なのですね」


「まぁ、これから気を付ければいいと思うわよぉ」


 こうして集まった3人で暫く話していたのだが、残りの椅子が10脚程になったところで椅子の消滅現象がピタリと止まってしまった。

 まだログインしていないんだろう。

 そして全員揃わないと説明もないんだろうな。


「もうプレイヤーが来る様子もないみたいだし、今日のところは終わりにして明日の午後10時頃に集合でどうだ?」


「わかりました」


「いいわよぉ」


「異論はないみたいだな。

 それじゃあまた明日!」


 そう言ってログアウトした。


 因みに......ラガースの胸は標準よりはでかかったけどレバセンには及んでいなかった。

 ドンマイ!

さて、オリハンドは何をもじったかわかりますか?

因みに味方主要キャラは全員本名のもじりです。

レバセンとラガースの本名も当ててみてください!


重ねて言ってますがオリハンド君は巨乳好きではありません。

普乳がいいそうです。

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