紡ぎ唄 ~ひかりとかげ~
紡ぎ唄 ~ひかりとかげ~
とんとんからり とんからり
いつかわからぬものがたり
とんとんからり とんからり
ひとつ ふたつと つむぎましょ
とんとんからり とんからり
あるひ あるばしょ あるむらに
じさまとばさまが おったとさ
ばさまがひろった もものなか
おおきなおおきな もものなか
げんきなあかごが おったとさ
とんとんからり とんからり
げんきなあかごは すくすくと
りっぱなおのこに なったとさ
とんとんからり とんからり
おのこはやがて たびにでる
おにをたおしに たびにでる
とんとんからり とんからり
じさまとばさまは みおくった
たびだつおのこを みおくった
とんとんからり とんからり
けれどもばさまは しんぱいで
おのこにだんごを わたしたと
とんとんからり とんからり
ばさまのおいしい きびだんご
おのこはだいじに もったとさ
とんとんからり とんからり
おにへのみちは まだとおく
おにがしまへは まだとおく
あるひおのこは そのみちで
いぬさるきじと あったとさ
とんとんからり とんからり
なくこもだまる おにたいじ
おそろしおそろし おにたいじ
いぬさるきじは いったとさ
おともをすると いったとさ
とんとんからり とんからり
ばさまのだんごは おいしくて
あまりにあまりに おいしくて
おのこはそれを わけあたえ
いぬさるきじと ともにゆく
とんとんからり とんからり
たどりついた おにがしま
おのこはなかまと おにがしま
おそろしおにを うちたおし
みごとはたした おにたいじ
とんとんからり とんからり
おのこはたからを もちかえり
ひとびとみんな もてはやす
とんとんからり とんからり
けれどおわらぬ ものがたり
まださきつづく ものがたり
とんとんからり とんからり
おのこにおとうと あったとさ
おにつのはえた おとうとが
とんとんからり とんからり
もてはやされる あにうえと
いしなげられる おとうとが
とんとんからり とんからり
おとうとなにした
とんからり
なにもしてない
とんからり
なにもしてない
とんからり
全て平仮名だと分かり難い部分もあるかと思われますので漢字を混ぜたバージョンも。
とんとんからり とんからり
いつか分からぬ物語
とんとんからり とんからり
ひとつ ふたつと 紡ぎましょ
とんとんからり とんからり
ある日 ある場所 ある村に
爺と婆が おったとさ
婆が拾った 桃の中
大きな大きな 桃の中
元気な赤子が おったとさ
とんとんからり とんからり
元気な赤子は すくすくと
立派な男子に なったとさ
とんとんからり とんからり
男子はやがて 旅に出る
鬼を倒しに 旅に出る
とんとんからり とんからり
爺と婆は 見送った
旅立つ男子を 見送った
とんとんからり とんからり
けれども婆は 心配で
男子に団子を 渡したと
とんとんからり とんからり
婆のおいしい きびだんご
男子は大事に 持ったとさ
とんとんからり とんからり
鬼への道は まだ遠く
鬼ヶ島へは まだ遠く
ある日男子は その道で
犬猿雉と あったとさ
とんとんからり とんからり
泣く子も黙る 鬼退治
恐ろし恐ろし 鬼退治
犬猿雉は 言ったとさ
お供をすると 言ったとさ
とんとんからり とんからり
婆の団子は おいしくて
あまりにあまりに おいしくて
男子はそれを 分け与え
犬猿雉と 共にゆく
とんとんからり とんからり
辿りついた 鬼ヶ島
男子は仲間と 鬼ヶ島
恐ろし鬼を 打ち倒し
見事果たした 鬼退治
とんとんからり とんからり
男子は宝を 持ち帰り
人々みんな もてはやす
とんとんからり とんからり
けれど終わらぬ 物語
まだ先続く 物語
とんとんからり とんからり
男子に弟 あったとさ
鬼角生えた 弟が
とんとんからり とんからり
もてはやされる 兄上と
石投げられる 弟が
とんとんからり とんからり
弟なにした
とんからり
なにもしてない
とんからり
なにもしてない
とんからり
第一弾は『桃太郎』でした。
読み聞かせっぽく作ってあるけど内容が小さな子供向けでないような気がするのはきっと気のせいです。