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元社畜はウィンドウで楽しい転生ライフを満喫中! ~ゲームのシステムを再現した万能スキルで、異世界生活を楽々攻略します~  作者: 鳥助


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46.久しぶりの交流(2)

 ……今、なんか一気に上がらなかった!?


 目の前に表示されたパラメーターを見て、思わず二度見する。え、私の今の一言だけで? 本当に? そんなに影響あるの!?


 突然の数値の跳ね上がりに驚いていると、向かいに座るシグナさんが、まるで信じられないものを見ているかのような視線を向けてきた。


 鋭く、警戒するような目。それなのに、その奥にはほんのわずかだけ、戸惑いと嬉しさが滲んでいる。


 ……相変わらず、分かりにくいなぁ。


 一見すると、何を考えているのかまったく読めない。でも、だからこそ――。


 心のウィンドウ、よろしく! 意識を向けた瞬間、内側の声が流れ込んでくる。


『……この私が、好き? 今のは……幻聴か?』


 ……あ、駄目だこれ。卑下しすぎて、好意を幻聴扱いしてる。


 これは、遠慮してる場合じゃないな。ここで引いたら、また同じところをぐるぐる回るだけだ。


 だったら、畳みかけるしかない! 私は気合を入れ直し、ぐっと身を乗り出した。


「とにかく、カッコいいところが好き! 鋭い眼差しも体が震えるような圧も、全部良い!」

「……あ……あ……」

「もっと喋って欲しいけれど、言葉が少ないところもカッコよく映るんだよね。出来る人って感じでさ!」

「……あ……あ……」

「それなのに、全然威張ってないし! ただの子供にこんなに優しくしてくれて、好き!」

「……あ……あ……」


 どうだ、畳みかけてやったぞ! これで少しは自覚をしてくれたのだろうか? どうなの、心のウィンドウ?


『……幻聴じゃない? まさか、そんな……私のことを好きだと言ってくれる子がいるなんて』


 心の中で卑下ばかりしていたが、今はどうやら感激しているようだ。ふふふ、畳みかけたかいがあったな。


 シグナさんは、完全に言葉を失っていた。


 口はわずかに開いたまま、視線は私に固定されている。普段なら一瞬で戻るはずの鋭さが、今はどこか宙に浮いたようだった。


 ……これは、効いてる。めちゃくちゃ効いてる。


 私は内心で小さく拳を握る。表情はほとんど変わらない。でも、心のウィンドウの向こう側は?


『……嬉しくて、こんなにも胸が熱い。……言葉を返さなくちゃいけないのに、言葉が出てこない』


 混乱が、はっきりと伝わってくる。


『私には、近寄る者などいなかった。恐れられるか、距離を置かれるか……それだけだった。なのに――』


 表面では分からなかったシグナの感情がダイレクトに伝わってくる。


『怖くないと言われた。カッコいいと、真っ直ぐに。……こんなことを言われたのは、初めて。あと、好きだとも……』


 それは長い間、閉じたままだった扉に無理やり光が差し込んできたような感覚に近いのだろう。眩しくて、温かくて、どう扱えばいいのか分からない。


『嬉しい……? いや、それ以上。良く分からないけど、心が躍る』


 その自覚に、戸惑いと同時に確かな高揚が生まれていた。


『……私はこの子の言葉を、もっと聞きたいと思っている』


 よぉぉしっ! これは落ちたんではなかろうか? 明らかに先ほどよりも良くなっている。これなら、傍にいても問題ないでしょ!


「ねぇ、だから一緒にいてもいいでしょ?」

「……」


 何かを言おうとして、やめる。代わりに、視線を逸らし、低く息を吐いた。


「こんな私でいいの?」


 戸惑いがちに尋ねてきた。そんな答え、とっくに決まっている!


「もちろんだよ! そんなシグナさんがいいんだよ!」


 本心そのままに、迷いなく言い切った。拒む理由なんて、どこにもない。むしろ大歓迎だ。


 その言葉に、シグナさんは一瞬だけ目を瞬かせる。そして、何かを確かめるように私をじっと見つめた後にほんの少し、口元を緩めた。


「なら……これからよろしく」


 柔らかく落とされたその声と、控えめな微笑みに、胸がきゅっと締め付けられる。こんな表情は初めてだった。


 静かで、凛としていて。それなのに、どこか無防備で――とても綺麗で。


 心臓が、はっきりと跳ねる。ただの会話をしていただけなのに、その一瞬が胸の奥に深く残った。


「えへへ。じゃあ、これからいっぱい会いに来るね。いいでしょ?」

「……もちろん。歓迎する」


 お互いに笑いかけながら言葉を交わすと、胸がポカポカして気持ちいい。気持ちが一つになったようで、嬉しい気持ちだ。


 表面のシグナさんからも嬉しい気持ちは伝わってくるが、心の中はどんな風になっているんだろうか?


『こんなに小さくて可愛い子と知り合いになれるなんて……。でかさと強さしか取り柄がない私にも可愛い知り合いが出来るなんて……』


 どうやら、私みたいな子と知り合いになれて感動しているみたいだ。ふふふ、そうでしょそうでしょ。こんなに可愛くて素敵な女の子と知り合いになれるなんて、めったにないことだよ!


 まぁ、こんなに大きくて強い人と知り合いになれることもめったにないことなんだけどね。普通はだったら出会えなかった二人が出会ったのは、奇跡に近い!


「はい! よろしくの握手!」


 そう言って、私はためらいなく手を差し出した。すると、シグナさんは一瞬きょとんとした顔になり、すぐに困ったような表情を浮かべる。


「……」


 無言のまま、差し出された私の手を見つめたまま固まっている。あれ? どうしたんだろう。


『……この小さな手を、握る? 力を入れたら壊れてしまいそう。でも……触れてみたい。小さい……可愛い……』


 なるほど。戸惑っているだけだったみたいだ。


 確かに、手の大きさは全然違う。でも私は、シグナさんの手に触れてみたかった。


 しばらくして、シグナさんは意を決したように、ゆっくりと手を伸ばしてくる。その動きはとても慎重で、まるで大切なものを扱うみたいで。


 私は、その手にそっと自分の手を重ね――ぎゅっと、握った。


 大きくて、強くて、ごつい。それなのに、どこか柔らかくて、温かい。


 女性らしいしなやかさが、確かにそこにあって。思わず、胸がきゅっと鳴った。


 自分の手とは、全然違う。その違いが、なぜかとてもドキドキする。シグナさんは……今、どんな顔をしているんだろう。


『……小さい。柔らかい……可愛い』


 大きな手が感触を確かめるように、何度も握り返してくる。それがなんだかくすぐったくて、手を離しがたくなる。


 その時、通知音がピロンと鳴った。


『シグナ・ヴォルグ 好感度1、愛情度2アップ』


 また、上がった! 手を握っただけなのに、効果強くない!? でも、順調に攻略していっている感じがして、嬉しい気持ちだ。


 これからの交流の約束も取り付けたし、ガンガン攻めていくぞ!

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ゴリ「よし、掴んだな?そのまま連れ込み宿へ」 ○男爵「お前、出禁になってなかったか?」 ゴリ「なんか白濁液がどうとか言って変わる事になった」 ○男爵「何があったのかは知らんが程々にな」 ゴリ「向こうに…
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