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俺Yoeeeee!? —―目指せ人気godtuber  作者: りょうし
序章 ようこそ、godtubeへ
4/5

はじめての【死に返り】

「いや、痛いとか聞いてないんですけどー!」


 叫ぶ。


「ていうか、リスポーン地点固定とか聞いてないんですけどー!」


 もっとも、この砂漠だから、初期地点か死亡地点かわからない。

 せめて記憶を消してほしい……。いや、それも嫌だ。


 ええっと、俺、これどうしたらいいかな?

 どうしろって言うのか。


「そもそも時間はたってる?」


 時間がたっているかどうかは……。

「星空を見たらわかる!」

 わかるかぁ! と一人で突っ込む。へたりこんで尻から魔物にくわれた。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



 ハイ、三周目。じゃないな、二回死亡。

 足から食われるのも、尻から食われるのもどちらも痛かった。


 それで、やっぱり、砂漠で。


「君たちに名前を付けてあげよう。砂漠に星と書いて、デザートスター。はい、ダサい」

 というか、本気でこれくらいしかすることがない。


 星空を見上げて、動かない星を探そうとしてあきらめた。見つけ方知らないで見つけれるもんじゃないよなー動かない星。

 頭いい人は見つけられるのかなー、と思い思い、それより砂漠星にくわれたくない。そちらに頭を使おう。


 砂漠との接地面を減らそう。

 片足つま先立ちー!


 時々足を入れ替えることにして、今後を考える。とりあえず死んでも大丈夫らしいから、命の心配はいい。

 なにをしたらいいんだ。

 というか、なにがしたいかな、俺は。


「最低限度の文化的生活……?」


 無理ゲー?

 あくまで目標だから。うん。

 で、それで、次。


 達成目標が最低限度の文化的生活で、このファンタジー世界でなにができるんだ。

「ていうか、普通に元の世界でも砂漠に放り出されたら死亡フラグ成立じゃん……?」

 

「いや、とりあえず、この世界がどういう世界か確認しよう」

 ファンタジー世界。満点の星空付き。

 一応、転生したんだから、


「ステータス画面……」


 左足から右足に変えて、腕をクロスさせて叫ぶ。


「いでよ! ステータス画面!」


 砂漠星が一匹、砂地から飛びあがった。

 目が合う。


 右足から食われた。

 うーん、声も拾うんだな。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



 それから十回くらい優秀な砂漠星のやつらに食われました。

 寒さには慣れた。というか麻痺った。


「むしろ俺はもうやつらの栄養源?」


 当面の目的は脱、砂漠星の食物にすり替わっている。

 うーん、末路ってこういうことかな? でもまぁ、死なないんだから余裕があるよな。

 痛さでいろいろ麻痺ってきている疑惑が濃厚だけど。


 でも、星空は綺麗だなー。

 

 あれから、念じても空中に絵を描いても英語で言っても、ステータス画面は出現しないことは分かった。

 ただ、目をじっと凝らしてると、中央に数字が浮かび上がってくる。


 最初から、二桁を越えていたから、死亡回数ではない。


 その数字は、ころころ変わる。

 変わるけど、連続した動きで、急に百から一万に跳ね上がるとか、その逆とかはない。

 一つずつ上がって、もしくは一つずつ下がる。


 それから、最初は二桁だったのが、死亡するにつれて上がっている。今は三桁に入ったところ。

 死亡回数と比例はしているけど、だからって、直接的な関係があるとは思えない。


「なんなんだろう、この数字」


 このファンタジー世界とは関係ないと思うんだよな。

 じゃぁ、他に何があるんだ。


 砂を刺激しないように、そっと座りなおす。加圧とか考えたら、寝そべっているのが一番いいと思えてきた。

 よし、ちょっと寝るか……。


 うとうとしはじめた矢先に、一匹の砂漠星が俺の背中へ頭突きをくらわしてきて、群がってきたやつらに四肢を同時に食われた。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



 はいはい乙。

 

「わぁぁあぁぁぁあぁぁぁああぁあぁぁ」


 走り回って砂漠星を捕獲しようとして手の先から食われた。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



「このままでは夜が更けてしまう……いや、このファンタジー世界ずっと夜とかないよな?」

 夜の王が支配している系。

 誰かが夜の王を討伐するまで俺はここで待つのか……。


「いやいやいや、もし夜が明けても俺は砂漠星の餌のままだろ、コレ」


 脱餌にはどうすればいいか。わりと装甲があるというか、固いから叩いてもこっちが内出血するだけだろう。

 死んだ後になにも残っていないのは、骨までこいつらが食べているからだと思う。


「マジどうしろと……」


 ええっと、この世界と数字についての考えに戻ろう。

 この数字がファンタジー世界と関係がないのなら、あの天の声が言っていた、他のことと関係があるんだろう。


 ギフト?

「……服くれないですかねー」


 天から服が落ちてきた。


 え?

 いや。


 え? でもこれ浴衣だ。

 一枚でもマシだけどなんで浴衣?


 とりあえず慌てて着る。

 着れた。上を見上げる。綺麗な星空の他にないもない。

 四次元の穴みたいなのが開いて落ちてきた?


「あ、わりと温かい……?」


 え、これ死んだら無くなるのかな。つら……。

 これも、ギフト? ギフトってことは贈り物ということで。


「誰から?」


 いや、その前に。

 ギフトということは誰かから、贈り物をもらったということで。


「ありがとうございまーす!」


 叫んで食われた。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



 学習能力ないな俺。

 骨まで食う悪食のやつらは、繊維も食い荒らして、いや、ひとかけらも残らず食いつくしてしまったみたいだ。


 さて。

 ギフトをくれているのは誰だろう。

 ほかに天の声は何を言っていたっけ?


 巨大ルーレットと、その針にされたショックで記憶がとんでる。

 確か、超けなされて、その前に、たしか、


「ごっどちゅーぶ、とかなんとか」


 多分、god tubeであってるだろう。神の、管。

 神の……。


「tube?」


「godtube? 神の、動画サイトってこと?」


 それで、確か、俺のことをgodtuberと呼んでいて。

 俺が配信者ってことは、いや、配信元ってことは、神々がこれを眺めている?

 数字は、視聴数?


 ええっと、神様、悪趣味すぎませんかね?

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