三話 最初の授業二
そうして、ハーレンとアルフェード学園2-1との最初の授業が始まった。
「いい忘れてたけど、お前らの異能力は使っていいぞ。お前らは異能力があるからこの学園に来てるんだからな」
ハーレンは余裕そうに言う。
「異能力、か…」
マリンはそう呟き、異能力について記憶を巡らす。
マリンがまだ1-4だった時。
「今回の授業は私たちが持っている不思議な能力について話します。」
そう、アルフェードに住んでいる人間はなぜか不思議な能力を持っている。私だってセラ家特有の能力を持っているし…
「私たちが言う『不思議な能力』というのは世間では『異能力』と呼ばれています。これはアルフェードに住んでいる人だけにしか見られないものです。」
「先生、なぜアルフェードの人にしか現れないんですか?外の世界の人間ともつくりや環境は一緒でしょう?」
クラス一頭がいいイガ=タカヒロが質問をする。
「痛いところをつきますね。実はまだ異能力についての謎はほぼすべて解明されていないんですよ。ただ、このアルフェードでは外の世界に行くのを禁じられています。なぜだかわかりますか?そうですね…マリンさん?」
えー私!?そんなんわからないよーと私は思ったけどたまたま机の上においてあった教科書をめくると答えが書いてあった。
「えっと、昔にアルフェードにいた男が外の世界に行って異能力を使って人に怪我をさせたからです…」
おそるおそる答えると、
「正解です。そして、この先同じような過ちをしないためにもアルフェードでは外の世界に行くことを禁じているのです。っと、では今日はここまでです。」
授業が終わり、ラミアと異能力について話していた。
「やっぱりジン先生の授業って面白いね、マリン」
ラミアが笑顔でそう言う。
「うん、でもなんで外の世界に行くことを禁じているんだろう?法律とか作ればちゃんと共存できると思うんだけどなー」
「そうなんだー。私はちょっとそこは難しいかな」
私はそんな感じて異能力を受け止めていた。
そして今。
「ちょっとハンデがありすぎなんじゃなくて?」
「その分ボコれるって考えるんだよ!」
マリンのラムのタッグがハーレンに襲いかかる。
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