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淑美林学園の騒動  作者: 三浦安針
第一章
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第六話

 二歳半になった。

一番大きいのは、テレポートの魔法で外出できるようになったことかな。

てっきり、防犯対策に家全体が魔封じのバリアとかしてあると思ったんだけど、そんなことはなかったぜ。

外出できることになったことで、一気に行動範囲が広がった。

街中を歩くと迷子扱いを受けちゃうから気を付けないといけないけど、山の中に入れるようになったことで、肉体的鍛練が可能になったのが嬉しいな。

神術も試してみた。

前世とほぼ同じように使える。

この世界にも、八百万の神様はおられるようだ。

神社に行ったらちゃんと、二礼二拍手一礼して挨拶しないとな。


 ただ神術とこの世界の一般的魔法は、原理が異なるだけに別の系統の魔法もありそうだな。

その辺も知識としては、ゆくゆくは手に入れていきたい。

オレが使えるかは別として、全く知らない流派と対峙するより知識としては知ってる流派と対峙するんじゃ、やっぱ違うし。

だからこそ、神術は切り札として使う方向かな。

少なくとも表向きは、この世界で一般的な魔法を使うようにしよう。


 食べ物については、一応魔法を使って、なんとか出来るようになった。

というか、料理魔法って便利すぎるんだけど。

材料を用意すれば、味付け火加減までも調節してくれるとか。

主婦には必須の魔法っぽい。


 ただ、好みに合わせた微調整が難しいとか、魔力の消費が激しくて、普通にやった方が魔力量によっては疲れないなどの欠点はあるみたいね。

当然、魔法物質量が少ない日は、できなくなることもあるわけだし。


 そう考えると使いどころは、割りと限定されるのかも知れない。

ただ、今のオレにとって有益なのは疑い無い。

この身体でキッチンでもないところで火の管理をするのは難しいし、食材さえ調達できれば料理になるのはありがたい。

味よりもまずは生き残ることだし、そもそも胃に直接栄養物質を送りつけられる生活をしている現世のオレに、味付けなどよくわからない。

前世では、自活するために多少は料理したけど、成長の余地は大いにあったし。

食材も、魚は魔法の網で結構簡単に捕れるし、野草も毒感知の魔法を使えばそれなりのものを得ることが出来る。

冷蔵保管魔法を使えば、ある程度の日持ちは確保可能だ。

最悪神術の食材浄化で体に悪い物質は排除できるし。

四次元○ケットほど便利じゃないにしても、一時保管はできるバッグは作れるようになったし。

魔法物質の供給が止まると中身ごと消えるのが、辛いところだけどさ。


 でもわかったことがある。

この世界の魔法は、魔法物質に大きく依存している。

天気予報で魔法物質の量を予報するのも、必要に迫られてなんだな、と。

魔法物質に関係ないオレの神術がいかに異端かがよくわかった。


 でもまあ、これで、三歳のイベントに対する準備はある程度できた。


 人事は尽くした。

天命を待とう。

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