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淑美林学園の騒動  作者: 三浦安針
第五章
35/40

第一話

不定期更新ながら、再開します。

side:里美


 高校入学した。

入学式の日が一日違うことを利用して、魔習院と淑美林双方の入学式に参加したオレ。

魔習院の方では、実家と養子先の関係で二つの学校に通うこと自体は珍しくはあってもない話ではないので、特に話題になることはない。

もっとも、全寮制の離島にある学校に通うのは、過去含めてもオレぐらいみたいだけど。

それが可能とさせる芦屋家の魔法技術の方が凄いということで、芦屋天気への出資者が増えているなんて言う副産物もあるようだ。


「里美さんも大変よね。二つの学校に通いながら双方の学校で、優秀な成績を収めて、陰陽道も学ばれているんだから。

私達は、里美さんよりも楽だと思うとより頑張れるのよね。

そして、大変な里美さんよりも成績が低いのは、自分達が怠けているからだと自然に思えるの。

私達、里美さんと同学年になれて良かったわ」


 魔子のグループが魔子の自滅で自然消滅した今、派閥の対立構造が無くなり、学年全体が木南さんを核とした仲良しグループと化している。

もっとも木南さんは、オレがいるからだと言って中心人物であることは認めないんだけどね。

実際、魔子のとりまきだった過去の為に孤立しそうになっていた子達に救いの手を差し伸べて、今では一員としている木南さんがいなければ、今の平穏は訪れていないと思う。


 その魔子は流石に扇谷の方から交友禁止とされているため、木南さんも手を差し伸べることはできないようだ。

もっとも出来たとしてもやったかは不明だし、オレ自身水に流してと言うにも複雑な関係だからね。

設定上対立するのは仕方なかったのかもしれないけど、現状は設定と聞かされていた状況と大きく違う。

魔子は、殆ど本来の里美の立場に近い状況だ。

いや、もっと酷いかもしれない。

原作里美は無視されているだけだったのが、魔子は明確に扇谷から罪人認定されている。

実際にそれだけのことはやっているんだけど、ゲームスタートの時点でそういう設定だから頑張ってと言われたら、オレはそのソフト中古屋に売るよ。

……そもそも買わないか。


 前世の従姉妹であり世界設定作った茜の考えた設定では、どう言うイベントがあったかはもう知りようがないけど、今のこの世界ではそのままの流れで起きることはまずなさそうだ。

前世のこと自体15年以上も前のことだから、おぼろげにしか覚えていない。

初めからこの世界で産まれて、ずっと生きてきた里美が前世と思っている夢を見ていたんじゃないか?と最近は考え始めている。

もっとも、前世の記憶が無ければ、芦屋家への養女になったこと等の経緯の説明がつかないから、現実だと言うのもわかってはいるんだけど。


 能明の婚約者に内定していることも含めて考えると、当初の幸せになると言う目的はほぼ果たしている今、ゲーム期間になったからといって何が変わるのか?と言うと疑問だ。

もっとも載りきらなきゃいけないことには違いないけど、それだって自分の人生を生き抜くことと大した違いはないかな。


「木南様達も頑張っていると思いますよ。勉強そのものは二つの学校の内容はあまり違いがありませんから、試験に対する勉強はそこまで手間が増えるわけでもありません。

むしろ、両方の勉強をすることでより理解が深まっていると言えるかもしれません。

陰陽術については、出来ることが増えることが楽しいですよ。普通の魔法でもできることはたくさんありますけど、陰陽術はまた別ですから」


 神術については、学校では表に出してはいない。

実際には使っているんだけど、陰陽術だと説明すれば、大概通っちゃうしね。


 そんな平穏な毎日が高校生活として続くと錯覚していたある日。

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