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淑美林学園の騒動  作者: 三浦安針
第四章
32/40

第九話

side:里美


 あれから色々質問攻めにあって偉い目にあった。

もっとも、オレの家が陰陽術の大家であることは、教師陣がみんな知っていることではあるし、学園側の追及は大したことが無かった。

面倒だったのは、海上保安庁と自衛隊の聴取。

海上保安庁や自衛隊には、顧問として芦屋家傍系の人もいるため、陰陽術だけでごまかされてはくれなかった。

ただまあ、神術の存在や概要は晴明には伝えてあるから、晴明に直接聞いてくれで押し通したけどね。

芦屋家傍系と言えども、本家当主の威光には逆らえないようで何とかひいてくれた。


 もっとも、この騒動で色々な所から注目されてしまったのは避けられない。

芦屋家と言うバックがあるとはいえ、ちょっとなあ。


「里美、大丈夫だって。私達が里美は守り切るよ」


 能明に言ってもらえると嬉しい。

勿論、力無き発言じゃないから実利的にもあるんだろうけど、能明に言ってもらえるのが嬉しいんだとオレは気づいていた。


 でもまあいっそのこと、淑美林の寮に入ってほとぼりを冷ますのもありなのかな?とも思うも、能明に会えなくなるのが増えるのが嫌だなと撤回する。

それだけ、オレにとっては大きな存在になっていたし、最近では妻になれない未来が来てほしくないなとさえ思っていた。

まだ候補でしかないとはいえ、婚約者に近い存在。

前世で彼氏がいなかったのは、今世で能明に出会う為だったのかなと自惚れてもいる。

転生できたこと自体は、神に感謝しないといけないな。


 平穏には程遠いながらも、忙しい日常の中に徐々に埋没して行った巨大クラゲ発生事件。

それだけで終わってくれるはずもなかった。




side:魔子


 里美が一方的に誉めたたえられて、私は謹慎処分。

命が助かったのは嬉しいけれど、謹慎させられるほどのことを私はやったかしら?

みんなを救う為に私は動いただけよ?

確かに失敗したかもしれない。

でもそんなの、結果論じゃない。


 里美だって、勝手に動いているのに成功したからお咎めなし。

不公平にすぎるわ。


 失敗したら謹慎処分、成功したら褒め称えられる。

結果論なだけで、やろうとしたことは一緒じゃないの。

里美が学校にいられないようにしてやる為の準備は、着々と進んでいるわ。

今は、わが世の春を謳歌していなさい。


 まずは、里美の信用を失わせるべく、執事に悪いうわさを流させるわ。






side:里美


 今は初夏なのに、やたらと寒気を感じるな。

なんだろう。

まあ、気にしても仕方ないか。

まずは、夏休み前の期末試験に向けて頑張らないと。

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