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淑美林学園の騒動  作者: 三浦安針
第四章
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第六話

「もう信じられない。なんで私の成績がこんなに落ちてるのよ」


 中間試験の成績が発表された。

私の点数的にはいつもと大して変わりはしない。

でも、順位が大きく落ちていたわ。

木南や木南のとりまき達を中心に、成績急上昇者が続出したのが大きな原因よ。

それとなく、私のとりまきに聞いたところ、里美が教師役になって勉強会をやっているとのこと。

実際にこれだけ効果が出ているとなると、先生達も無視できないようで、私が先生達に働きかけて里美を孤立させようとしても、むしろ里美に遠慮し始める始末。


 なんで私の駒になるべく入学させたのに、木南達を勢いづけさせているのよ。

話が違うにも程がありすぎるわ。

最近じゃ私のとりまき達も、里美の勉強会を受けてみたいと言い出す始末。

酷いのだと、姉妹ならば紹介してくれないかと頼んでくる娘までいる。


 里美は里美で私を露骨に避けてくるし、今に見ていなさいよ。





 中間試験は、無事一位を確保できた。

だが、オレが教えている人を中心に成績が高い人が多いため、実力試験のようなダントツ一位と言うことではなくなった。

魔法の実技も、オレが色々アドバイスをした人の実力が上がっていることもあり、本当気が抜けない状態だ。


 みんなが競争し合うようになったこともあり、先生達からのオレの受けが良くなりつつあるようだ。

中には、先生達に教え方の講義をしてくれと頼んでくる先生もいるけど……いや流石に、それはどうかと思うんだけど。


 多忙な時を過ごすために、魔習院にはなかなか顔を出せなくなっている。

家で能明に会って話をしたり、抱きしめあったりはできるけど、どういう学園生活を送っているかも見てみたいな。

まあ、淑美林で女性のみしかほとんどいない状態で暮らしている人達には言えないけどね。

婚約者候補とはいえ、若い男の子と楽しく話したり、ぬくもりを感じたりしているなんて、彼女達には刺激が強すぎるだろうし、

何より彼女たちだって、男の子といろいろ交流したいだろう。


 オレが自宅通学しているのは、周知の事実になりつつあるから薄々は、こういうことをしていると感づいている人もいるかもしれないけどさ。

それでも無用なトラブルは起こさないに限る。


 中間試験が終わった淑美林は、太平洋の暑い島だけあって海開きの準備が始まっている。

といっても、学校関係者以外が泳げるような所じゃないだけに、海の家が出来たりしているわけじゃない。

生徒が泳いでも大丈夫なように設営が行われているというのが正しいところのようだ。


 魔法の結界を張って、一定以上沖にはいけないようにしたり、海中の貝殻やごみを掃除して足を怪我しないようにしたりと、先生達が頑張っている。

オレも、手伝おうかと思ったけど、先生達がやることだからと言われて引き下がる。

生徒が手伝うことで、責任があいまいになることを恐れてもいるんだろうな、と気付いたし。


 海が広いと言っても、淑美林にもプールが無いわけじゃない。

ただ、海の方がウェイトが大きいと言うだけだ。

特に泳げない子の練習はプールで行われることが多いそうだ。

海の方が浮くから楽そうにも思ったけど、そういうわけにもいかないみたいだ。


 スクール水着の用意もできたし、後は海開きを待つばかり。

基本は授業で泳ぐとはいえ、海で泳げるのは楽しみだ。

変に目立つことはする気はないけど、やっぱ海で泳ぐのって楽しいしさ。

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