表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
淑美林学園の騒動  作者: 三浦安針
第四章
27/40

第四話

「これから実力テストを行います」

 学校では定番ネタなのかな?

前世の学校でも、実力試験が入学したてにあったよ。

受験で試験受けてるんだから良いじゃんとか思わなくもないけど、受験終わってから遊んじゃう人が多いからなんて、お題目聞いたっけ。

筆記試験は全力を尽くした。

ケアレスミスはあるかもしれないけど、たぶん全部わかったと思う。

前世の知識がある上に、普段から勉強を真面目にやった甲斐があったな。

さすがに、小学校レベルでも前世と微妙に違う部分あるし、何より前世の知識全部覚えているわけじゃないから、勉強は真面目にやらないと正しくない知識を正しいと思いこんじゃっただろうな。


「難しかった。中学になるとこんなに難しくなるの?」

 なんて言っている声も聞こえる。

この内容は小学校で習ったものだとは思うけど、内部進学組が多いこの学校じゃあまり勉強してない子も多そうだし、仕方ないのかな。

オレにとっては、簡単とは言わないけど、自信を持って答えられる程度の難易度ではあった。


 実技試験だけど、流石に全力を出し切る気はない。

陰陽術を表に出すのは、いくら存在をある程度知られているとはいえまずいと判断したし、オレの切り札である神術は隠しておきたいし。

その代わり、魔習院で使われているような魔法は惜しげもなく使うことにした。

ある程度実力があると見せ付けることで、舐められないようにしたいって言うのがあるし。

この世界の世界観を作った茜の話じゃ、オレこと里美は、実力が無いにもかかわらずお情けで入学させてもらったからって、

みんなから侮蔑されていたという話。

実力を見せつけることで、回避できるなら回避したい。

あまり目立つのも良くないかもしれないけど、無理やり入らされた学校という意識があるし、いざとなったら魔習院に通えば良いやという思いもある。


 そんな風に考えていたこともありました。

周りがみんな無言でオレのことを見てくるのが、ちょっと怖いんだけど。

表情が完全に固まっているように見えるし、倒れて泡を吹いている先生もいる。


「どうされましたか?」

 原因は分かっている気はしたけど、敢えて無視して問いかける。

やりすぎちゃったみたいだな。

確かに、一般のレベルじゃ、大学での研究レベルとされる魔法も使ったのは確かだし。

ただ、流石に威力系は使ってないよ。

女子中学生が怯えるようなものは使っちゃまずいのはわかってるし。


 ……十分怯えられてる気がするけどね。

たかだか、徐々に風景にどうかして透明になる魔法等を実演してみただけ。


「芦屋さん、私達は貴女に何を教えればいいのかしら?」

 

 ……そこまで言われますか。

仮にも学校の先生が生徒に対して言っちゃいけないセリフだと思うんだけど。


「いえ、まだ若輩の私です。色々教えていただければ嬉しく思います」


 無難に返そうと表面だけでも取り繕おうとするオレ。

だが現実は無情だった。


 オレも気絶した先生達を保健室に運ぶのを手伝ったよ。

その際に、魔法使わずに抱きあげて運んだことが原因で、さらに倒れる人を増やしたのは失敗だった。


 事前にやりすぎかどうかを考えてから行動することがいかに大事かを学んだ一日だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ