第四話
予言が徐々に現実のものとなり始めて、オレ自身の頭にほくろがあるかどうかをチェックさせろと木南家が言いだした。
オレは断固拒否。
晴明も芦屋家として正式に拒否すると答えてくれた。
流石にほくろがあるかどうかを確認するためだけに、女の子の髪の毛剃るとかないよなあ。
木南家がそう騒いだことは、魔習院の方でも知れ渡り、予言の確認の為に髪の毛を剃るのは拒否するなんて、事前に宣言する家まで出る始末。
むしろ、予言に関する調査を嫌がるようになった。
まあ、予言の発言が人を差す可能性が高まった以上、反応が出るのは当然だ。
だが、これまでの言動で清香お嬢さんや家人自体があまりよく思われていなかった所に、オレに対して髪を剃れと要求したことで、権威は地に堕ちたと言っていいかもしれない。
むしろ、オレに距離を置くように助言してくれる人まで出てくる始末だ。
オレも既に清香お嬢さんとは、友人になる気は皆無で、依頼対象として義務的な関係以上のものを築く気は皆無になっている。
オレの実家の扇谷とは別の意味で、子供や家人の教育を間違えたな。
そのツケを彼らは払うことになりそうだ。
そうはいっても、予言自体は事実として何らかの現象が起きそうだということではある。
ただ、そんな大それたことにはならないんじゃないか?とも思い始めているオレ。
かわらのネズミ云々の時点でねえ。
大したことないならないで、最後まで付き合ってみたいなとは思ってる。
その気持ちすらなくなったら、どうしようかな。
早くこの仕事終わらせるために、オレ独自に調査を始めた。
石橋の上にも三年というのが、石橋という苗字じゃないかと考え始めたオレ。
三年というのがなんだろうと先生に相談してみたら、三年生のことじゃないか?とのこと。
幼稚園には、今五人、石橋という苗字がいて、三年生の兄・姉がいるのはそのうちの二人の男の子とのこと。
一人が小学三年生の兄、もう一人は大学院三年生の姉がいるとのこと。
……小学三年生はともかく、大学院三年生は年齢差激しすぎないか?とも思ったけど、
名家じゃ、割とありがちなんだとか。
オレみたいに同じ学年の姉がいることもあるぐらいなんだから、そのぐらいの年齢差もおかしくないのか。
その二人の家人に可能性があることを打診してみた。
双方ともに調査対象になることを拒否。
君自身、拒否したんだからわかるよね?と念押しされた。
「申し訳ございません、私が浅慮でした」
謝罪するしかなかったぜ。
迷惑な予言確認法しかない予言が一番いけないとは思うけど、このままじゃ埒が明かない。
客を食べる柿なんてもっとわからないし、どうしようかと悩んでいた。
しかし、大学院三年生のいる石橋家の隣の旅館で火事が出たことで大きく動いた。
となりの火気はよく客くう火気だじゃないのかな?と考えたのはオレだけじゃなかった。
彼は、坊主頭にされることになり、ほくろの存在が確認された。
子供だから、髪の毛はすぐに生えるだろうけど、ちょっとかわいそうだった。
後は、はてだけだけど、はてってなんだろう?
冗談で出席番号最後の六花瑞穂さんかな?
と言ったら、
……オレと彼女は髪の毛を剃る羽目になりましたとさ。
そして二人とも該当。
これで違かったら、ショックで暫く寝込んだんじゃなかろうか。
とにかく、予言達成の準備ができたということで、儀式魔法を行う準備が始められた。
ああ、頭が涼しいぜ。
絶対、今度こそ長髪にしてやる。




