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素体_七歳の春まで

作者:お日様の次
最新エピソード掲載日:2026/03/09
1. システムと誕生
都市国家アエクスでは、誕生時に「素体スコア」が計測され、子供の将来の可能性が数字で示されます。ユキの息子・レンは「上位2%」という極めて高い知能の伸び代を持って生まれますが、母であるユキの経済力(持ち点)は低く、その才能を伸ばすための高価な有料カリキュラムを十分に与えることができません。

2. ログと格差
この世界では、親が子供に施した教育や対話のすべてを「AIログ」として記録し、それが子供の「価値(査定額)」に直結します。ユキは限られたクレジットの中で、無料枠の工夫や一つだけの有料プログラムを駆使し、必死にレンの可能性を育てようと奮闘します。レンは成長するにつれ、世界の構造や、ユキが自分のために数字(評価点)を計算しながら生きていることに気づき始めます。

3. 査定と別れ
7歳になると、子供は企業による「査定」を受け、親から離れて企業へ売却される制度になっています。

査定の結果: レンは「教育環境(ログの厚み)」が不十分であると指摘されますが、彼が発した深い問い(「なんで」という探究心)が評価され、無事に中堅企業への売却が決まります。

収支の結末: 売却額は、ユキが7年間で費やした最低保障費用をわずかに上回る「黒字」でした。

4. 結末:数字が映さないもの
レンは、ユキが自分のために必死に積み上げてきた7年間のログを、自分のAIアシスタント「ソラ」にすべて移して旅立ちます。一人残されたユキは、焦げたトーストを食べる静かな朝を迎え、制度が算出する数字には決して現れない「熱の夜に手を握った記憶」や「親子で交わした言葉」の重みを噛み締めます。
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